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肌にやさしい柔軟剤って本当に少ないです

 

肌が弱い人で、なんとなく背中や体がかゆいといった自覚のある人は洗濯洗剤が合っていない場合があります。

特に肌に対して影響があるのは、「柔軟剤」

普通の汚れ落としで使う洗剤であれば、水で流されるのに対して、柔軟剤は繊維に付着したままになるからです。

市場に出回っている柔軟剤のほととんどは、「陽イオン(カチオン)界面活性剤」で、エステル型ジアルキルアンモニウム塩などの四級アンモニウム塩が主成分でできています。

陽イオン界面活性剤の四級アンモニウム塩は皮膚への刺激性が強く、汗などで溶け出すと肌荒れの原因にもなったりします(*1)。

⇒参照:カチオン界面活性剤とはどんなもの?

 

 

柔軟剤を芳香目的で入れる人も多いと思いますが、香りについても肌の弱い人の場合刺激にもなります。

柔軟剤を日頃から使っていて、体がチクチクやムズムズ、またはカサカサする場合は、柔軟剤を入れるのを一度止めてみてはいかがでしょうか。

 

それでも、やっぱり入れないとなんか肌触りがイマイチだと思っている人も多いと思います。

そういう場合には、肌に影響が少ない界面活性剤が配合され、なおかつ香料も微香性もしくは無香料のものをおすすめします。

以前ブログにて、無香料もしくは、微香性で肌に優しい界面活性剤が使われている商品をいくつか紹介しました。

⇒参照:肌に優しい柔軟剤4選+1

 

その中の柔軟剤のうち、肌に優しい界面活性剤を使ったハッピーエレファントを実際に使ってみたので報告していきたいと思います!

 

ハッピーエレファント柔軟剤とはどんなもの?

ハッピーエレファントとは

 

サラヤメーカーサイトよりブランドロゴ引用

「ハッピーエレファント」とは2012年にサラヤから誕生した家庭用台所、洗濯洗剤の比較的新しいブランドになります。

ゾウがメインのボルネオに生きづく多種多様ないきものたちが楽しく暮らしているシンボルマークがあしらわれています。

 

メーカーサイトにて

ゾウさんが幸せなら、きっと人も幸せ」
ボルネオの生態系の頂点にいるゾウが幸せなら、それは未来にきれいな環境が残せた証拠。
きれいな水や環境が保たれ、いろいろな生き物と人間が調和する、いのち輝く地球でありたい、そんな願いを込めたブランドです。

とあるように、環境にも優しく人にも優しいものづくりがブランドコンセプトとなっています。

 

サイトもこんな感じ…


ハッピーエレファント メイカーサイト ストーリより

そして、ブランド商品全般にサラヤが開発したソホロと呼ばれる非イオン界面活性剤が配合されています。

ソホロは、別名ソホーロスピリッドもしくは、ソホロリピッドともよばれているもので、植物性油脂であるパーム油と糖(グルコース)を原料して、微生物(天然酵母、非病原性の)の発酵技術によって作られた界面活性剤になります。

生分解性が極めてよく、肌への刺激性も少ないのが特長です。

この発酵技術を使った界面活性剤をバイオサーフェクタントとよばれています。

 

メーカーサイトのソホロのせ説明では、次のように記載されています。

ソホロ以外の原料についても肌に優しく、生分解性が良いものが使われています。

 

柔軟剤の成分について

ハッピーエレファント柔軟剤の成分は、すべて食品添加物に使用されているものばかりでかなり安全性を重視した内容となっています。

そして一番の特徴は、肌トラブルがある「第四級アンモニウム塩の陽イオン界面活性剤」が無配合であること。

着色料、合成香料も無配合で、天然香料が入っていますが、ほとんど残らない無残香タイプとなっています。

ちなみに、ハッピーエレファントの成分は以下のようになっています。

ハッピーエレファント柔軟剤成分

成分:大豆レシチン(柔軟成分、両性イオン界面活性剤)、キトサン(柔軟性分、抗菌成分、陽イオン界面活性剤)、ソホーロスピリッド(柔軟助剤、非イオン界面活性剤)、グリセリン脂肪酸エステル(安定化剤、非イオン界面活性剤) エタノール(安定剤)、クエン酸(pH調整剤、弱酸性)、オレンジ油(香料、天然精油)、ラベンダー油(香料、天然精油)、ビターオレンジ油(香料、天然精油)

ハッピーエレファント 柔軟仕上げ剤 本体 500mL 成分表示 参照

ほのかな天然精油100%の香り。無残香タイプになります。

ハッピーエレファント関連商品には”ソホロ”が使われていますが、柔軟剤としてはあくまでサブの成分です。

柔軟剤成分が比較的低い濃度でも分子やイオンが集まった集合体を形成して、効果を発揮できるように添加されているのではないかと思われます※。

※ソホロ脂質は、他の合成界面活性剤の臨界ミセル濃度より低い濃度でミセルを形成することが報告されています。さらに、臨界ミセル濃度は、低濃度で形成するものを添加することによって改善することが知られています。

 

柔軟剤成分のメイン成分は、大豆レシチンとキトサンになります。

この2つの成分の相互作用によって肌触りをよくしています。

 

柔軟剤成分の大豆レシチンとは

レシチンの材料とはどんなもの?

そもそもレシチンは、ほぼすべての動植物に含まれる天然の成分で、細胞膜やタンパク質の輸送に使われているものになります。

しかも生体内の成分になるので、生分解性もかなりいい成分です。

安全性が高いため、生体内の成分にとどまらず、食品の乳化剤としてよく活用されています。

とくに食品や化粧品などでよく使われているのは、大豆から採取された「大豆レシチン」になります。ハッピーエレファントも同様に「大豆レシチン」が含まれています。

 

レシチンとはどんな性質

レシチンの構造はグリセロリン脂質とよばれる、グリセリンにパルミチン酸などの脂肪酸にリン酸が結合したものになります(下図)。

レシチンには種類がありますが、そのうち「ホスファチジルコリン」とよばれるものは、グリセリンとリン脂質の他にコリンとよばれる第四級アンモニウムカチオン(陽イオン)がついています。

レシチンの一種のホスファチジルコリンの構造ウィキペデアより(2*)

 

レシチン分子には、イオン化したり、水素結合をつくって水の分子と馴染む親水性のグリセリン、リン酸、コリン部分がある反面、オレイン酸、パルミチン酸などのように水に馴染みにくく、油に馴染みやすい疎水性の(親油性)部分を併せ持っています。

このように親水性と疎水性の両方の性質がある分子は、油と水両方共馴染んで均一にする界面活性剤になります。

レシチンは特に、親水性の部分に陰イオン(アニオン)のリン酸と陽イオン(カチオン)のコリンというように分子内に両方にプラスとマイナスの電荷(静電気)があるため「両性イオン界面活性剤」に分類されています。

両性イオン界面活性剤は、陰イオンのように起泡性にある洗浄剤になりますし、逆に布や髪の毛に吸着してリンスや柔軟剤のように表面をなめらかにしたり、柔らかくする効果を持ち合わせています。

⇒参照:両性イオン界面活性剤とはどんなもの?

⇒参照:イオン界面活性剤の性質とはどんなもの?

レシチンの柔軟剤効果はどう?そして皮膚についても大丈夫?

レシチンを含めて両性イオン界面活性剤の柔軟剤の効果は水のpHによって変わってくる特徴があります。

pHが酸性側であれば、プラスの電荷を帯びて柔軟剤の効果を発揮しますし、逆にアルカリ性側になると洗浄剤になります。

そのようなことから柔軟剤の効果を発揮させるために”クエン酸”といった酸性のpH調節剤が配合されています。

陽イオン界面活性剤のように四級アンモニウムカチオンついていてもアニオンのリン酸(レシチンの場合)がついているため吸着する作用が弱まりやすく、毒性や皮膚刺激が極めて低いのが特徴です。

レシチンは柔軟剤や洗浄剤としてはあまり使われていませんが、一般的に両性イオン界面活性剤はベビーシャンプーにも使われているほどかなり優しい成分です。

 

皮膚には優しいのですが…柔軟剤としては作用が弱いため陽イオン界面活性剤のキトサンが配合されているようです。

柔軟剤成分のキトサンとは?

キトサンの原料や性質は?

キトサンは、数百から数千連なった天然にあるアミノ糖(D-グルコサミン)です。

キトサンの構造 ウィキペデアより(*4)

主にエビやカニの殻に含まれているキチンと呼ばれるアミノ糖をさらにをアルカリ・煮沸処理したものになります。

キチン自体は水に溶けにくいものですが、酸などで溶解させるとキチンについているアミノ基(-NH2)部分の水素(H)が外れてプラスの静電気(正電荷)を帯びた陽イオン(カチオン)になります。

溶けたときにイオンになるということは、この部分は水と結合しやすく、水に馴染みやすい性質があります。そのため、アミノ基部分は親水性となります。

それに対してキチンの糖部分は、何百から何千と連なった食物繊維(セルロース)と同じような構造になっていて、水に完全に溶け込むことができません。

水に馴染みやすいアミノ基部分(親水性)と水に溶けにくいセルロース部分(疎水性)があるので、溶解したキチンは水と油両方共なじむ界面活性剤になります。

また、アミノ基部分は溶解したときに陽イオンのため、陽イオン界面活性剤となります。

水につけた繊維はマイナスの電荷(静電気)を帯びる性質があり、そこにプラスの静電気のキチンがくっつきます。

キチンの柔軟剤としての効果とは?

キチンはセルロースが何百〜何千と連なっているポリマーのため、べったり表面にくっついてコーティングしてリンス効果を発揮します。

構造内に多くの水酸基(-OH)があるため保湿性が高く、布をしっとり柔らかくさせたり、静電気を防止する役割があります。

また、イオン化したアミノ基には抗菌性があり、洗濯物の生乾きや汗臭さを防止します。

 

何千と重なったポリマーで保湿性が高いとはいえ、本体がセルロースという食物繊維では、脂肪由来成分とは違って滑らかさが頼りない部分があります。

そういうことからキトサンの他に脂肪酸が結合したレシチンを添加することによって、表面の肌触りを改善しているようです。

⇒参照:イオン界面活性剤(陽イオン界面活性剤)をもう少し詳しく。

 

 

その他の成分について

他の成分としては、成分を均一にしたり、安定化させるためにリセリン脂肪酸エステルやエタノールが配合されています。

また、香料としてオレンジ油、ラベンダー油、ビターオレンジ油の3つの天然香料が入っています。

これらの香料は、天然香料なので干している段階でほとんど揮発して香り成分がなくなりますが、抗菌性があるので洗濯物の生乾き臭を抑える効果が期待されます

 

ハッピーエレファントの口コミについて

ハッピーエレファントは、香りのキツイ柔軟剤が苦手な人が使っている割合が高いようです。

口コミではこんな意見がありました。

香りが人工的できついものが苦手なので、今まで柔軟剤は使っていませんでした。
こちらを見つけて、試してみると洗いあがりはふんわり仕上がり、香りもさほどしないので本当に気にいりました!!

干すときに香りを楽しみ、乾くと香りは消えます。無残香タイプです。同じシリーズのパウダーと一緒に使っています。香りが残る洗濯洗剤が苦手なので大変気に入っております!

参照:@コスメ Happy Elephant(ハッピーエレファント) 柔軟剤 より

ハッピーエレファントの香りが控えめなところがメリットなようです。
天然香料なので、比較的優しい香りですし、同じ系列の洗剤も一緒に使っているという人もいました※。

(※柔軟剤は比較的環境にも体にも優しい成分なのですが、洗濯洗剤の洗浄成分にソホロが使われているものの、アルキルエーテル硫酸ナトリウムが配合されていました。洗濯で洗浄成分は洗い流されるというものの分解が遅く環境に優しいというものではないです…)

天然成分だけを使った商品になるものの、洗い上がりもふんわりとして柔軟剤の機能はあるようです。

実際の使用感について

ハッピーエレファントの柔軟剤を実際に使ってみました。

今回は柔軟剤の効果を確認するために、柔軟剤「あり、なし」でタオルを洗濯してみました。

はじめての購入だったのですが…間違えて袋状の詰替用のものをアマゾンで買ってしまいました(購入時 1袋 486円)。

表には、食品成分100%配合という文字が。

たぶん間違って購入することは無いかと思うのですが、柔軟剤容器がないと目盛りのついた蓋がないので使用量がわからないということが判明。

柔軟剤は300円ショップで買ったちょっとオシャレな容器に移し替えて使いました。

逆に普通に買ったときよりも高くついてしまいました…(涙)

 

容器を買ってきて計量はできるようになったのですが、使用量がわからなかったのでネットを参照に洗濯機に投入しました(他の洗濯物もあったので、洗濯物2kgを目安に20mL投入)。

柔軟剤は、サラサラしていて見た目豆乳のような感じ。

 

ハッピーエレファント 柔軟剤 使用量 アマゾンより抜粋

ちなみに、柔軟剤前の洗濯洗剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル中性洗剤を使いました(こちらも洗濯物2kgを目安に 20mL投入) 。

 

ポリオキシエチレンアルキルエーテルは中性洗剤で、ウールやおしゃれ着洗い用として使われているものです。

アルカリ性の洗剤と比べて繊維の毛羽立ちが少ない特徴がありますが、敏感肌を想定して、肌への残留が少ない中性洗剤を使ってみました。

ちなみに、中性洗剤は無香料になります。柔軟剤が投入されたときには確かにオレンジ系の安らぐいい香りがしてきました。

香りは、干すまではほんのりありましたが、乾くとほとんどなくなるようです。

 

タオルを洗濯後、干してみたところ、柔軟剤「あり」の方が手触りが明らかに柔らかい感じはしました。

確かに、干してみるとシワも伸びて、柔軟剤の効果を感じることはできました。

下の写真は、干して乾燥したタオルの写真になります。上は柔軟剤ありの写真、下は柔軟剤なしになります※。

※柔軟剤あり、なし洗濯後、2回パンパンと叩いて同じように干して、乾燥した次の日に撮影を行いました。干すときの向きがわかりやすくするために柄つきのタオルにしましたのですが…生活感満載ですね。

干して乾燥しても柔軟剤ありの方がシワが少ないうえに、形も整っていました。

わかりにくいので拡大してみると…

 

 

柔軟剤ありの方が明らかにシワが少ないですね。

柔軟剤ありの洗濯後のタオルは柔らかかったものの、乾燥するとそれ程柔らかさはちょと減少ぎみに。柔軟剤を入れないものと比べたらなんとなくやらかい感じは残っているんですが、ゴワゴワ感が気になりました。

 

服は、タオルよりも柔軟剤の効果があるようで、柔軟剤ありの方が柔らかさは残っているように感じまし、シワも伸びていました。特に化繊がその傾向が強かったです。

あと、柔軟剤を入れると吸水性が良くなるという情報があったので、実際にタオルを水につけて、タオルが吸い取らなかった水量を測定しましたが差がみられませんでした。

 

私自身これまであまり柔軟剤を使ったことがないので、一般的な市販品の柔軟剤の柔軟効果がどれくらいあるのか分からないところがあります。

そのため、知人に同じ商品を試してもらったところ、ちょとごわつきが気になる感じがしたという意見がありました。

このことから服のシワ伸ばし程度柔軟剤の効果はあるものの、一般的な第四級アンモニウム塩の陽イオン界面活性剤主体の柔軟剤に比べるとちょっと劣るようです。

ですが、皮膚の影響は少ないので、肌が弱いけど柔軟剤を使ってみたい方にはこの商品はいいのではないでしょうか。

 

まとめ

例えば肌がカサカサしてかゆみがあるとか、背中ニキビがあるなど肌が弱いと自覚がある人は、成分が吸着して残る柔軟剤は避けた方がいいです。

それでも普通の洗濯ではどうしても柔らかさや肌触りが良くないという場合であれば、ハッピーエレファント柔軟剤は使っても肌への影響は少ないと思いますし、赤ちゃん用としても使えそうです。

また、香料が入っていても洗濯したらほとんど無くなるので、香料が苦手な人もいいかもしれません。

 

ただし柔軟剤の効果は確認できましたが、タオル生地がごわついたりしたので、ちょっと控えめなようです。

その辺が妥協できる人であれば、十分活用できる柔軟剤になりそうです。

 

 

 

今回紹介したものの他に肌に優しい柔軟剤があります。

⇒参考:肌に優しい柔軟剤どんなもの おすすめ4選+1!

 

 

参考図書・文献

*1) どんな敏感肌でも美肌になれる! オフスキンケア かずのすけ著

*2) ウィキペディア ソホロ脂質

*3)リン脂質 ウィキペデアより

*4)キトサン ウィキペディアより