テルピン-4-オールの性質とは。安全性は?
ティーツリー、バジル、ナツメグ、ローズマリー精油に含まれている芳香成分になります。
化学的性質と安全性について表にまとめています。
★テルピン-4-オールの特徴
名称 | テルピネン-4-オール |
IUPAC名 (化合物の体系名) |
4-メチル-1-(1-メチルエチル)-3-シクロヘキ セン-1-オール |
英語名 | Terpinen-4-ol |
別名 | テルピン-4-オール テルピネノール-4 4テルピネオール 4-カルボメントール p -メンタ-1エン-4-オール 注意:書籍によっては、テルピネン(Terpinen)のことをターピネンという読み方になっているものもあります。 |
分子式 |
C10H18O |
化学的分類 | モノテルペンアルコール類(参考文献 2) 単環式モノテルペノイドアルケンアルコール(参考文献4 ) |
芳香 | グリーンフローラルの香り |
期待される効果・作用 参考文献1) |
抗痙攣(けいれん)効果、抗炎症効果、抗真菌、抗菌効果、抗ウィルス効果、抗カンジダ効果、殺ダニ効果、有害昆虫忌避効果、抗ガン効果、経皮吸収促進作用など (参考文献3 ビジュアルガイド精油の化学 参照) |
構造式 |
テルピネン-4-オール |
安全性・毒性 | 【皮膚刺激性及び、アレルギーを引き起こす感作性について】 わずかに急性急性毒性は確認されたものの、テルピネン-4-オールは非刺激性で、非アレルギー性の成分になります。 発がん性みられず、反対に抗ガン効果がありました。 報告例 ウサギにおける急性経皮毒性はわずかに確認された。(LD50 2.5g/g)ラットに対して400mg/kgを28日間投与しても腎機能の形態や変化は確認されませんでした(1997年Schichlcher ら)。 (参考文献4 精油の安全性ガイド 第2版) |
テルピネン-4-オールの含有量の多い植物とは
★テルピネン-4-オールの含有量の多い植物
(参考文献 4, 精油の安全性ガイド 第2版
含有精油名称 | 含有量 (%) |
ティーツリー (別表記:ティートリー) |
30.0-48.0 |
マジョラム(スイート) | 16.4-31.6 |
バジル(ヘアリー) | 7.5-26.8 |
ナツメグ(イーストインディアン) | 1.0-10.9 |
ローズマリー(β-ミルセンCT) | 1.8-6.8 |
ナツメグ(ウエストインディアン) | 3.0-6.4 |
カレーリーフ | 6.1 |
ラベンダー | < 6.0 |
ペパーミント | 0-5.0 |
参考文献
*1) 日本化粧品工業連合会 編集 (2013年) 日本化粧品成分表示名称事典、付録5、p616-p751
*3)和田 文緒 (2008) アロマテラピーの教科書―いちばん詳しくて、わかりやすい!
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