精油・エッセンシャルオイルに含まれているヌートカトンとは、どのような芳香成分?

グレープフルーツ 精油に含まれている成分ヌートカトン イメージ図

 

ヌートカトンは、主にグレープフルーツ果皮油(グレープフルーツ・オイル)に含まれている揮発性の芳香成分です。

しかも柑橘系の植物に1%も満たないぐらいの精油の中ではマイナーな部類になります。

なぜ、ヌートカトンが注目されたかといえば、脂肪を燃焼させる効果があることが発表されたからです。

しかも香りをかぐだけでも効果があるとか。

そのため、ダイエットのときや食欲を抑えるためにグレープフルーツ精油を合間にかいでみる..ということが流行ったみたいです。5年以上前でしょうか。

それも含めてヌートカトンの性質をまとめてみました。

(参考文献 1,2,3)

ヌートカトンの性質と安全性についてのまとめ

化学的性質と安全性について表にまとめています。

 

★ヌートカトンの特徴

名称 ヌートカトン
IUPAC名
(化合物の体系名)
1,2,3,5,6,7,8,8a -オクタヒドロ-1,8a –

ジメチ ル-7-(1-メチルエテニル)-ナフタレン-3-オン

別名 Nootkatone
英語名 1(10),11-エレモフィラジエン-2-オン
分子式 C15H22O
化学的分類 ケトン類(参考文献)

二環式セスキテルペノイドアルケンケトン(参考文献)

芳香 樟脳(カンファー)のようなすっきりとした香り
期待される効果・作用 アポトーシス誘導作用(細胞の死をコントロールさせる作用)、抗肥満効果、虫の駆除(ノミの防除、シロアリ防除、殺ダニ)

(参考文献 2 ビジュアルガイド精油の化学参照)

【科学的なエビデンス】
・抗肥満・ダイエット効果・筋肉
ヌートカトンは、中性脂肪などを構成する脂肪酸やコレステロールの合成を抑制するAMPK(AMP活性化キナーゼタンパク質)を活性化させる作用があります。

2010 年のMurase の研究において、マウスにヌートカトン(200 mg/ マウス重量kgあたり)を投与したところ、AMPKが活性しが確認され、さらにエネルギーの消費量が増加したことが報告されました。

さらに、ヌートカトンを高血糖、高インシュリン症のマウスに投与量(0.1% – 0.3% マウス重量あたり)したところ、体重の減少させることができました。

また、マウス重量あたり0.2%のヌートカトンを投与したマウスでは、水泳時間が21%延長して、代謝機能も向上することも分かりました。
(参考文献 6)

構造式 ヌートカトンの構造

出典:ウィキペディア ヌートカトン

安全性・毒性 【皮膚刺激性及び、アレルギーを引き起こす感作性について】

 

不純物を含む86%濃度のヌートカトンでは、皮膚のアレルギー性があることを皮膚の塗布試験で確認されましたが、98%と高純度のタイプではアレルギー性はないとされています。

(参考文献 3 2009年IFRAデータ,  精油の安全性ガイド 第2版  p898)

 

毒性や皮膚刺激性が比較的低いものとされていますが、どのような不純物なのか特定されていないため、ヌートカトンが完全にアレルギーがないものなのかはっきりしないところです。

 

ヌートカトンが含まれている植物とは?

柑橘系に見られる精油成分ですが、極微量成分になります。

ヌートカトンは柑橘系の精油成分ですが、一番多いグレープフルーツ精油においても1%にも満たない微量成分です。

ベルガモットでも検出されますが、グレープフルーツに比べて1/10量しかありません。

ヌートカトン効果を期待するのであれば、グレープフルーツ精油を使った方がいいのではないでしょうか。

 

★ヌートカトンの含有量の多い植物
(参考文献 4, 精油の安全性ガイド 第2版 p948 (2018年)より)

含有精油名称 含有量 (%)
グレープフルーツ 0.1-0.8
ベルガモット 0.01-0.1

 

参考文献

*1) 日本化粧品工業連合会 編集 (2013年) 日本化粧品成分表示名称事典、付録5、p616-p751

*2)ウィキペデイア ヌートカトン<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%B3>(2018.02.22アクセス)

*3) 長島 司(2012)ビジュアルガイド精油の化学,59

*4)和田 文緒 (2008) アロマテラピーの教科書―いちばん詳しくて、わかりやすい!

*5)岸田 聡子 林 真一郎 (監修), Robert Tisserand (原著), Rodney Young (原著), 池田 朗子 (翻訳), 八木 知美 (翻訳), (2018年) 精油の安全性ガイド 第2版, 948-950

*6)Murase T1, Misawa K, Haramizu S, Minegishi Y, Hase T. (2010) Nootkatone, a characteristic constituent of grapefruit, stimulates energy metabolism and prevents diet-induced obesity by activating AMPK. Am J Physiol Endocrinol Metab. E266-75.

 

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