ラコルベイユとはどんなもの?
商品企画販売などを行っている井岡産業が手かげているプロジェクトブランドになります。「女性のための女性のブランド」というコンセプトで、商品の企画チームも女性だとか。
ラ コルベイユ(La Corbeille)とはそもそも、フランス語のかごや花かごという意味の単語。
ホームページを見ると「花かご」というだけあって、全体的に花をあしらったデザインとなっています。
出典:イラストはラコルベイユ ホームページより
ブランドデザインはカンボジアの女性が手がけていて、商品の売上金の一部がカンボジアの女性支援団体に還元したり、職業訓練校の設立に関与するなどカンボジアを中心としたアジア圏の女性支援に貢献する仕組みとなっています。
今現在、ナチュナル・オーガニックのヘアケア、ボディケア、柔軟剤、洗剤が販売されていますが、見た目だけでなく、肌ダメージ抑えたり、環境に配慮している商品開発をしているようです。
ラコルベイユ柔軟剤について
ラコルベイユ柔軟剤には香りのタイプによって3タイプがあります。
- ラコルベイユオーガニックランドリー【柔軟剤】無香料
- ラコルベイユオーガニックランドリー【柔軟剤】オーキッドの香り
- ラコルベイユオーガニックランドリー【柔軟剤】サボンの香り
ラ・コルベイユ オーガニックランドリー 無香料 ノンシリコン柔軟剤
ラ・コルベイユ オーガニックランドリー オーキッドの香り ノンシリコン柔軟剤
内容成分についてパッケージ記載内容をまとめると…
- 天然植物由来の「アミド型アルキルアミン塩」配合
- 繊維本来のふわふわ感や環境に配慮した「ノンシリコン処方」
- オーガニック成分、「抗菌、防臭効果があるお茶」、「抗菌効果、メラニン抑制作業のあるローズマリー」配合
ちなみにアマゾンやパッケージでの無香料タイプの柔軟剤の原材料は、「界面活性剤(アミド型アリキルアミン塩)」となっています。
香料タイプ(オーキッド、サボン)には、この記載にさらに香料が含まれます。
香料が苦手な人や肌が敏感な人、赤ちゃんに優しい無香料タイプもありますが、華やかな香りのするタイプもあります。2018年11月現在において、オーキッド(蘭)とサボンタイプの2タイプになります。
まだサボンタイプの香りについての詳しい情報はありませんでしたが、オーキッドの香りについての詳細がありました。
オーキッドの香りは、単純に一種類の香りだけではないようです。香水のように何種類の植物香料で調香されていて、時間と共に移り変わっていくようになっています。
最初のトップノートは甘酸っぱいフルーツの香りで、メインのオーキッドの香りはミドルノートに。最後に甘くうっとりとするムスク系の香りで締めくくります。
成分についてさらに詳しく
ラコルベイユは、比較的肌に優しい柔軟剤の界面活性剤主成分が使われています。
なぜいいのか化学的にみていきます!
ほとんどの市販品の柔軟剤の主成分は、エステル型ジアルキルアンモニウム塩のような第四級アンモニウム塩タイプの陽イオン(アニオン)界面活性剤になります。
布を柔らかくしたり、静電気防止作用、殺菌作用があるので、柔軟剤としては優れているうえにコスパもいいのでほとんどのメーカーでは、第四級アンモニウム塩タイプのものが使われています。
ところが、肌への刺激が比較的あることが知られています。
メーカー各社によって様々な物が使用されていますが、その中に「塩化ジステアリルジアルキルアンモニウム塩」とよばれる構造内に炭素数が18個ある脂肪酸(ステアリン酸)が2つ結合しているものが使われているようです。
細胞膜と似たような二重構造をつくって、肌への作用は弱めているものの、皮膚刺激性は少しあるようです(文献*1)。
洗浄剤の場合、洗い流すことができるのですが、なんせ柔軟剤の場合は仮に刺激が弱まったとしても肌についたままになってしまうので刺激が出てしまいがちに。
いずれにしても、エステル型ジアルキルアンモニウム塩のような第四級アンモニウム塩の場合、界面活性剤の基本構造にある窒素(N)がイオン化(N+)したままになっています(下図の構造参照)。
水質の変動しても(例えばpH変化)窒素はプラスの電荷(静電気)をおびたままで、マイナスの電荷(静電気)細胞膜やタンパク質に強く作用しやすいので、肌ダメージを受けやすいわけです。
出典:第四級アンモニウムカチオン ウィキペディア(Wikipedia 文献*2 )
※R1〜R4は、アルキル基といった数の異なる炭素+水素(炭化水素)が付きます。柔軟剤の場合では、二ヶ所に炭素がNは窒素で陽イオン(カチオン)になっています。N+の周りに炭素が4つつくので、第四級アンモニウムと呼ばれています。
その反面、ラコルベイユに使われている主成分の第三級アミン塩(アミド型アルキルアミン塩)と呼ばれる陽イオン界面活性剤であれば、窒素(N)はイオン化しておらず、比較的アミノ酸の構造に似ていて、生分解性もよく、肌への作用が穏やかで肌荒れが起きにくいといわれています。
第三級アミン塩の代表的な構造(文献*3 )
※Rには、アルキル基(炭素(C)と水素(H)が連なった炭化水素)、もしくは、ヒドロキシアルキル基(炭素(C)と水素が連なった炭化水素に水素(H)と酸素(O)がついた水酸基(OH))がつきます。
赤で囲った構造をアミンといいます。さらに青で囲ったところまでの構造をアミドといいます。
N(窒素)の周りに炭素が3つつくので、第三級アミンと呼ばれています。
そのため、「アミド型アルキルアミンとなっています」。
水に溶解させるために塩酸と反応させて、アミン「塩」となり、N(窒素)の周りに炭素が3つつくので、第三級アミン塩に分類されています。
ただし、一般的な第四級アンモニウム塩主体のものよりも柔軟作用が劣りがちで、殺菌力や抗菌力が少ないうえに、水質によっても作用が不安定になりやすいことも(文献*4)。
抗菌性はあるものの、これらのエキスは肌への影響は少ないようです。
肌に優しいとはいえ、柔軟剤成分が付着したままになるので、肌の様子をみて使ってくださいね。
数は少ないですが、ラコルベイユの他にも肌に優しい柔軟剤があります。
⇒肌に優しい柔軟剤とは。おすすめ4選+1
ラコルベイユ口コミについて
クチコミ情報を調べてみると、ほとんどがオーキッドの情報でした。
サボンは2018年11月現在では販売されてそれほど期間が経っていなかったので、クチコミ情報がありませんでした。
オーキドタイプの柔軟剤を購入している人のほとんどは香り付けが目的のようですね。
オーキッドの香りがすごく私好みです!
仕上がりも期待通り、ふんわり仕上げてくれます
香りや仕上がりだけじゃなく、お肌にも地球にも優しい
そんな柔軟剤を探している方にオススメしたい商品です
ずっと愛用しています
きつい香りが苦手で、これは自然で優しい香りがしてとても好きです。オーガニックなので子供用に使っていましたが、いい香りで今ではずっとリピしてます
@コスメオーガニック ランドリー オーキッドの香りレビューより抜粋
ラコルベイユ無香料のコメントをみていると、香りが苦手で購入している人が多いようです。
無香料で、柔軟剤特有のキツイ香りが無いので、洗濯するときもストレスにならなくてとてもよかったです!これは使って間違いないです。仕上がりは少量で柔らかさが出るともっといいのですが、少し多めに使うと十分柔らかくなります。
ほんとに無香料です。
あの香りが苦手なので助かります。
ラコルベイユ柔軟剤を使ってみました!
ラコルベイユ柔軟剤の使用感チェックをしました。
ラコルベイユの効果を確認するために、柔軟剤がある時とない時で比較をしています。
我が家の洗濯機は縦型のごく一般的な洗濯機を使っています。
こんな感じの洗濯機…
今回も前回のハッピーエレファント柔軟剤の比較のときと同じように、洗濯洗剤として無香料のポリオキシエチレンアルキルエーテル主体の中性洗剤を使用しています。
使った洗濯洗剤(中性洗剤)
非接触皮膚科学推薦のサウンドスタイル製品になります。
あまり一般的に出回っている商品ではないのですが…肌への影響が懸念される香料、酵素などが入っていない中性洗剤です。
成分は、界面活性剤(38%ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤、キレート剤になります。
そういってもどんなものかよく分かりずらいので、簡単に説明すると、柔軟剤が入っていない無香料のおしゃれ着洗いのようなものになります。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、中性の洗濯洗剤でごく一般的によく使われているものになので。
今回、タオルと数枚のシャツを洗っただけなので、洗濯機水量30L 洗濯物1.5〜2.0kgを想定して20mL 中性の洗濯洗剤を入れました。
それから、柔軟剤の投入口にラコルベイユ柔軟剤を入れてみることに。
使った柔軟剤(ラコルベイユ 柔軟剤 無香料タイプ)
今回使った柔軟剤は、ラコルベイユ柔軟剤 無香料タイプになります。
無香料ということなので、抑えめな色合いですが…アジアンテイストのピンクのお花をあしらったオシャレなデザインです。
柔軟剤裏の使用量目安表をみて、洗濯機水量30L 洗濯物1.5〜2.0kgを想定して柔軟剤10mLを入れました。
ラコルベイユ柔軟剤裏
蓋の計量カップに入れてみると、柔軟剤はさらさらとして見た目カルピスウォーターのような感じの液体。
無香料でもお茶エキスなどが入っていますが、まったく香料的なかおりはなくどちらかといえばケミカルな匂いが…
さらさらといたので、特に水に薄めるといったことをせずに、そのまま投入口に入れました。
蓋に入れた柔軟剤
柔軟剤を入れて洗濯したものの匂いをかぎましたが、特に変な匂いが洗濯物につくということはなかったようです。
柔軟剤あり、なし関わらず、生乾き臭を確認するために洗濯物は部屋干ししました。
干してみたところ、柔軟剤ありの方がやはり手触りが良かったです。
タオルよりも服のほうが柔らかさを感じたんですけどね。
服の場合であれば、綿と化繊の服を入れましたが、どちらかといえば化繊の方が柔らかい仕上がりに。
もちろん、着心地もよくなっていました。
ですが…柔軟剤の触感については、前回のハッピーエレファント柔軟剤よりも若干控えめな印象。
タオルを洗濯して柔軟剤ありとなしで写真を撮って比較してみたところ、ありのほうがなんとなく細かいシワが抑えれているような感じはしましたが..ちょっと効果が少ないような気がしました。
柔軟剤なし(洗濯後、乾燥したタオル)
柔軟剤入れたもの(洗濯後、乾燥したタオル)
ちょっと拡大してみてもなんとなく細かいシワが少ないような感じですが..やはり控えめです。
柔軟剤なし(洗濯後、乾燥したタオル)
柔軟剤入れたもの(洗濯後、乾燥したタオル)
タオルの場合はそれほど差はありませんでしたが、服の場合だと、乾燥してもシワが伸びて形はある程度整ってはいたんですけでどね。
タオルの使用感については、ないときよりも若干タオルを身体を拭くときにに柔らかい感じはしました。
匂いに関しては、柔軟剤を入れていない場合だと、部屋干しの生乾きの匂いが微かにありましたが、入れたものでは外で干したように不快な匂いは消えていました。確かに消臭の効果はあるようです。
吸水性については、定量的に水分量の比較をしていないので、改善したかどうかはいえない部分はありますが…髪の毛をタオルで拭いたときには水分がそれなりに吸収しているような感じはしました。
確かに第四級アンモニウム塩タイプの柔軟剤と比べて柔軟剤の効果は低めといるもののある程度柔軟剤の効果は確認できました。
そうはいっても、柔軟剤の効果が出にくかったのは柔軟剤そのもの以外にも理由がありそうです。
使用した柔軟剤は10mLと少なめでしたが、ラコルベイユ柔軟剤の液がサラサラしていたので、追加の水を加えるという工夫はしなくてもいいかなって思ったのでそのままに洗濯機に投入しました。
機種にもよりますが、柔軟剤を投入する際に洗濯機への柔軟剤のこびりつきを防ぐため、少量の水を追加することが推奨されています。
ひょっとしたら柔軟剤が少なすぎて、洗濯機に付いてしまい、肝心な洗濯物に行き渡らなかった可能性が考えられます。
柔軟剤を投入する際、水を加えたら改善するか確認できたら報告しますね。
あと、洗濯機に付着するのがどれくらいか分からないこともあるので、添加量を若干増やしてみてもいいかもしれません。
まとめ
肌が弱い人には、布に成分が付着したままになる柔軟剤は使用を控えたいものになります。
ですが、柔軟剤を使い慣れている人にとっては、着心地改善などもあって使いたいもの。
その中で、ラコルベイユ商品は、肌刺激が少ない柔軟剤でおすすめできるものです。
特に無香料タイプは、匂いが敏感な人や赤ちゃんのような肌が敏感な人向けになります。
ちょっと効果は控えめな部分はありますが、服やタオルの生乾きや肌触りを良くするのは実感できました。
ラコルベイユのオーキッドタイプは、優しい香りで匂いがきつくなく口コミで評判なようです。
柔軟剤で香りがついていないと寂しい…という人であれば、一般的な市販の商品よりもかなり肌には優しいので選んでみてもいいかもしれません。
機会があれば、オーキッドタイプを使ってみます!!
ラ・コルベイユ オーガニックランドリー 無香料 ノンシリコン柔軟剤
ラ・コルベイユ オーガニックランドリー オーキッドの香り ノンシリコン柔軟剤
参考文献
*1)毛所品成分オンライン ジステアリルジモニウムクロリドとは…成分効果と毒性を解説
*2) 第四級アンモニウムカチオン ウィキペディア(Wikipedia)より
*3) 花王株式会社 特願2016-217435(P2016-217435) より
*4) オフスキンケア