ヘーゼルナッツ種子油とはどういう性質の化粧品原料なの?

ヘーゼルナッツ 種子 写真
ヘーゼルナッツ種子油は肌にうるおいを与えたり、保護をする化粧品の油性の基剤成分になります。

ヘーゼルナッツを食用として直接食べることはあっても、精製されたオイルを使ったことがある人はそれほどいないのではないでしょうか。

 

ところが化粧品の油性成分では、天然成分を扱った乳液やトリートメント剤などでしばしばお見かけしますし、肌なじみがよく保湿作用が高いので、ファンデーションや口紅化粧品といったメイキャップ用品でも配合されています。

油脂に含まれている脂肪酸の組成がアーモンド油とよく似ているので、アーモンド油の代替品にもなります。

 

化粧品表示について

化粧品では「ヘーゼルナッツ油」という表示名がまだ主流なようですが、新しい化粧品表示の名称の「ヘーゼルナッツ種子油」も使わるようになってきました。

 

ちなみに「ヘーゼルナッツ油」では、セイヨウハシバミのCorylus Avellana(コリラス アベラーナ)種だけを指していましたが、新しい表示名の「ヘーゼルナッツ種子油」に変更されたものは、セイヨウハシバミだけではなく、アメリカハシバミのCorylus Americana (コリラス アメリカーナ)種も含んでいます。

種子の販売ページ(maruche aozoraさん)を参照すると、Americana 種はAvellanaよりも種子が小さいようですが、どちらも基本的な油脂成分の割合はそれほど変わりません。

 

化粧品の国際名称であるINCIの表示名が、”(Hazelnut) Seed Oil “(ヘーゼルナッツ 種子 油)という表記になったので、国内表記も合わせて変更になったようです。

化粧品名については以下の表にまとめました。

★化粧品の表示名

表示名 表示名
化粧品成分表示の名称

ヘーゼルナッツ種子油

改定前:ヘーゼルナッツ油

医薬部外品原料規格表示(薬用化粧品)の名称

ヘーゼルナッツ油

INCI名(化粧品の国際名称)

英語表記

Corylus Avellana (Hazelnut) Seed Oil

もしくは、

Corylus Americana (Hazelnut) Seed Oil

 

続いて化粧品原料としての用途や作用、主要成分は以下のようになります。

化粧品原材料のまとめ(分類、用途、主要な成分の構造と由来)

成分の分類

植物油脂

化粧品での配合目的・用途

米国パーソナルケア製品協議会で名称登録時の用途

閉塞剤※

※皮膚や髪の毛に塗布することによって、水分の蒸散を防ぐ役割をもつ原料のこと

期待される効果・作用※

作用:

肌・髪への適応:乾燥を防ぐ、肌の柔軟効果、毛髪のクシ通り改善、

構造 

油脂は「グリセリン」と「脂肪酸」が結合(エステル結合)したものになります。

動植物の種類によって含まれる脂肪酸の種類や割合は変化し、それぞれ特有の性質があります。

植物の場合は、成分元素の炭素が二重結合(C=C)した不飽和脂肪酸を多く含むので、常温(室温)で液体状のものがほとんどです。

不飽和脂肪酸が多い個体の動物油を「脂肪」というのに対して、

ヘーゼルナッツ種子油(Corylus Avellanaの成分)に含まれる主要な脂肪酸の種類は次のようになります。

主な脂肪酸:

オレイン酸(二重結合が1つある炭素数18の脂肪酸) 約70〜84%程度含有

ヘーゼルナッツ種子油の主成分のオレイン酸

パルミトレイン酸 (二重結合が1つある炭素数16の脂肪酸)約15〜70%

ヘーゼルナッツ種子油に多く含まれている パルミトレイン酸 構造式

脂肪酸の量は、日光ケミカルズ NIKKOL ヘーゼルナッツ油を参照