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お湯洗いだけでは、ニキビがなくならない…

お湯洗顔だけでもある程度、肌の状態を保てていたものの
生理前になるとプツプツ赤いものや白いニキビが。

いったん肌荒れがおきてしまうと、お湯洗いだけでは元通りになるのにけっこう時間がかかってしまいます。

何かいいものはないかと調べてみると、殺菌効果がある弱酸性の次亜塩素酸水を活用できるとの情報がありましたので、使ってみることにしました。

その前に弱酸性次亜塩素酸水とニキビとの関係についてみていきます!

 

酸性次亜塩素酸水ってなに?

酸性次亜塩素酸水は、手肌(有機物)にふれたら水に戻るという性質がある殺菌剤です。

水に戻ることから、老若男女問わず使えて、エタノールよりも肌に優しい性質があります(エタノールは揮発しますが、脱水、脱脂作用があるのでカサカサしますし)。

しかも、次亜塩素酸(HClO)分子中の塩素の強力な酸化作用によってインフルエンザウイルス、ノロウイルスなどのようなウイルスの他、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌のような細菌類や、白癬菌等の真菌類といったように抗菌範囲が広い特長があります。

→殺菌作用について更に詳しく書いています!

 

成分表示はアルカリ性のいわゆるハイターと同じ様に”次亜塩素酸ナトリウム”と記載がされているものもありますが、pHが弱酸性(pH5〜6付近)に調整されていて殺菌効果の高いHClOという次亜塩素酸分子が多く存在するものになります。

しかも、ハイターと違って臭いはほとんどありません。

塩酸または、塩化ナトリウムを含んだ水溶液を使った家庭用の装置で簡単に作ることもできます(装置が比較的高価なので、最初から作られたものをおすすめします)。

→弱酸性次亜塩素酸水は購入もできますし、家庭で作ることもできます。

 

弱酸性次亜塩素酸水の用途とは。

基本的には、つぎの用途で主に使われています。

  • 部屋の除菌・消臭
  • トイレの洗浄や除菌、消臭
  • 手指や台所の殺菌
  • 下駄箱の消臭や靴の消臭 等

次亜塩素酸の強い酸化作用によって、菌を不活化(殺菌)させたり、有機物を分解することによって臭いの発生を抑えることができます。

この作用を利用して、部屋や台所周辺の生活環境の除菌・殺菌や脱臭・消臭に使われています。

→殺菌・除菌・滅菌..などの言葉の違いとは

その他、別の使い方があります。

  • 皮膚の殺菌(にきび、脂漏性皮膚炎、かるいやけどなど)
    (やけどがひどい場合は、使用を控え医師の診察を受けてください!)
  • うがい
  • 歯ブラシや入れ歯の殺菌

殺菌効果があるにもかかわらず、手肌に優しく、口に入っても健康を害さない性質がある(食品添加物としても認められています)ことから、単に手を洗う以外にも顔の肌のトラブル関連でニキビ・脂漏性皮膚炎関連の殺菌やうがいとしても使われているという情報がありました。

 

ニキビは、次亜塩素酸水は効果あるの?

結論からいうと、次亜塩素酸はニキビに対して絶大な効果があると期待しない方がいいです。

新しくニキビができにくい肌環境をつくるものという位置づけになります。

 

その理由として、ニキビのでき方に関係があります。

ニキビは、皮脂分泌や角質層の異常剥離によって毛穴の先が詰まり、”面ぽう(コメド)”と呼ばれるものをきっかけとして作られていきます。

面ぽうの中では毛穴が塞がれてしまい、酸素が行き渡らない状態に。

皮脂を好んで餌にするアクネ菌(Propionibacterium acnes)は、酸素のない場所を好むため、毛穴が詰まっていても異常増殖してしまいます。

 

アクネ菌によって餌となった皮脂は、酸性の脂肪酸に変わってしまい、炎症を起こしてしまいます( *1 日本皮膚科学会 サイト、*2)何もつけない美肌術 より)。

また、アクネ菌自身も炎症を引き起こします(*3  新しい皮膚科学 第三版より

※もう少し詳しく説明すると、面ぽう内で増えてくる細菌はアクネ菌は、餌としてエネルギーを得るために、リパーゼという脂肪分解酵素によって、皮脂に含まれるトリグリセリド(または、トリグリセライド、中性脂肪)をグリセリンと遊離脂肪酸に分解します。この遊離脂肪酸が皮膚に刺激を与えて、炎症を引き起こします。
(遊離脂肪酸は適度に皮膚表面にあるときは、皮膚を弱酸性にし、雑菌の侵入を防ぐ需要な働きをします。)

 

摩耶堂製薬 和漢コラム ニキビの治し方より

 

このようにニキビの原因菌のアクネ菌は、基本的には空気が行き渡らないような毛穴の奥深くにいるので、殺菌剤を上からふりかけてもあまり効果がありません。

できてしまったニキビには、次亜塩素酸水は効果がほとんどありません。

 

ところが、アクネ菌は、空気がない場所を好む性質があるものの、皮膚表面の空気のあるところでもある程度増える性質があります(このように空気があっても増える細菌を通性嫌気性細菌といいます)。

このことから、皮脂の分泌が多い場所には多くいることが簡単に想像できるのではないでしょうか。

 

顔や背中など、皮脂分泌が多くなって増えすぎた菌をある程度抑えることができれば、ニキビ予防には繋がりそうです。

 

殺菌剤といえば、エタノールが広く一般的に出回っていますし、例えばマキロンなど市販の消毒剤も殺菌効果があります。

エタノールは、さっと吹きかけて皮膚に残りにくいので、手肌の殺菌に広く使われていますし、食堂の厨房など、衛生面で気をつける場所には必ずと行っていいほど置いてあります。

肌に比較的優しいとはいえ、それでもある程度、エタノールが皮膚についた部分については、脱脂作用があったり、アレルギーを起こしてしまう場合もあるので、肌の弱い方には要注意です(*4 エタノール のアレルギー作用について)。

 

その反面、次亜塩素酸水は有機物に当たればすぐに水になるため肌に残るということもありません。

皮膚表面にあたったときは殺菌効果がありますが、皮膚に残って必要以上に菌を殺したり、周辺の皮膚を痛めてしまうというリスクは少ないもになります。

市販の市販薬もある程度肌を傷めにくいとはいえ、成分が付着したままになりやすく、傷口を痛めてしまうことも。

最近は消毒薬を使わずに、傷口を水洗いした後、損傷部からでてくる滲出液(読み方:シンシュツエキ)を活用してキズを早く修復させる湿潤療法が流行りのようです(個人でやる場合は、軽症の場合に限られますが..)

→参照:EO健康 消毒はしなくてもOK!? あっと驚く傷の手当ての新常識

※湿潤療法には、傷口から出てくる滲出液を保持し、乾燥を防ぐハイドロコロイドジェル絆創膏が活用されています。
→絆創膏 例:キズパワーパット(ジョンソンエンドジョンソン)

 

皮膚は、常在菌によって外来からの雑菌から守られています。

アクネ菌も例外ではなく、毛穴で爆発的に増えない限り、普段は皮脂を餌として脂肪酸を排出し、皮膚を弱酸性に保ち、外来からの菌の侵入を防ぎます。

→皮膚には美肌菌が存在します。

 

長期間(数ヶ月)顔全面に次亜塩素酸水を使い続けた場合、選択的にアクネ菌だけを殺菌するということはできないので、常在菌のバランスが崩れてしまう可能性はあります。

長期間の利用は控えることと、肌にふりかけて何らか異常がでなければ、次亜塩素酸水は安心して利用できるのではないでしょうか。

 

アクネ菌の他にもニキビダニ(別名、顔ダニ、毛包虫)と呼ばれる体長0.1-0.4 ミリ程度の大きさのダニのなかまがニキビの原因にもなります。

ニキビダニ 顕微鏡写真 (100倍)
参照:*5  Bras Oftalmol. 2011 Nov-Dec;74(6):422-4 

 

ニキビダニもアクネ菌と同様に皮脂を餌にしているため、名前にあるように毛穴(毛包)付近に生息し、適度な数であれば皮膚の恒常性維持に役立っていることも。

いい面があるものの、ニキビダニが増えすぎると死骸や抜け殻が毛穴に詰まって、ニキビやアレルギーでかゆみを起こしてしまったりと、皮膚トラブルの原因になってしまいます。

 

このニキビダニに関しては、残念なことに次亜塩素酸水で死滅させる効果がありません。

細胞が複数集まって組織を形成している動物なので、次亜塩素酸水が組織全体に効果を発揮する前に無毒化してしまいます。

次亜塩素酸は、細菌、原虫のような単細胞生物やウィルス、菌類(カビ、酵母)でも比較的細胞数が少ないものに効果を発揮すると心に留めておいてください。

 

弱酸性次亜塩素酸水が脂漏性皮膚炎には、効果があるの?

弱酸性次亜塩素酸と脂漏性皮膚炎の関係について

次亜塩素酸水がニキビの他にも脂漏性皮膚炎改善に役立つという情報がネットで見かけます。

脂漏性皮膚炎とは、ニキビ菌のアクネ菌とは別のマラセチア(Malassezia属)という真菌類の酵母が餌の皮脂を分解した時に出す、脂肪酸によって引き起こされる炎症のことです。

分解物の他に、菌体自体もアレルギーを引き起こす要因となることもあります。

※脂漏性皮膚炎の原因菌としては、Malassezia furfurとMalassezia globasa が原因菌と報告されていました。近年培養を経ない新しい方法で解析を行ったところ、Malassezia globasaと Malassezia restrictaが主要菌種であることがわかりました参考文献*8。

 

脂漏性皮膚炎の原因菌であるマラセチアが繁殖しやすく症状が出やすい場所は、餌となる皮脂分泌が多い場所です(例えば顔面、頭皮、背中)。

顔周辺だと、特に図の箇所になります。(頭皮、髪の生え際、耳の中・後ろ、眉毛・眉間、鼻の脇)。

顔の場合だと、皮脂が出やすい部分に赤みやぶつぶつした湿疹がでることがあります。

湿疹が出た場合、かゆいからといって、かいてしまうと肌表面が傷ついてしまい、掻いた場所が悪化する恐れがあるので要注意です。

 

湿疹の他にも、黄色や白色のウロコ状のフケのようなかさぶたができることもあります。

脂漏性皮膚炎は皮脂が多い部分で症状が出る割には、思いのほか患部は乾燥しているので、病院によってはヒアルロン酸配合の保湿剤を出されることも。

頭皮の場合も顔と同じような症状が起きますが、ひどい場合は抜け毛や脱毛の原因になってしまいます。

 

次亜塩素酸が”マラセチアを効果的に殺菌する”といったことや脂漏性皮膚炎が改善したといった実験データは、これまでのところありません。

直接的ではないにしろ、脂漏性皮膚炎の酵母類の一種であるカンジダ(不完全酵母なので厳密にいえば、カビに近い形の時)を50 ppm で30秒以内に殺菌できたというデータがあるので、マラセチアの除菌にも活用できることが考えられます(菌数:1.0〜3.4×107 CFU/mL、参考文献*7)。

マラセチアは皮膚表面にいる菌なので次亜塩素酸水の散布は、毛穴深くにいるアクネ菌よりも効果があるように思われます。

これらのことから脂漏性皮膚炎に役立つといった情報は、それ程信憑性が低いものでないようです。

脂漏性皮膚炎の一般的な治療法と弱酸性次亜塩素酸水(CELA)の口コミについて

脂漏性皮膚炎を病院で診断された場合、ステロイド外用薬や抗真菌剤(ケトコナゾール)での治療と合わせて、抗菌作用のあるシャンプー(例えばミコナゾール硝酸塩配合のコラージュフルフル (医薬部外品))や洗顔料・ボディーソープ(こちらもミコナゾール配合のコラージュフルフル 泡石鹸 ピンク (医薬部外品)
があります。

→脂漏性皮膚炎と他の頭皮のかゆみについて
脂漏性皮膚炎になった場合は、病院で診断してもらうのが第一優先であることは間違いはありません。

病院の治療は脂漏性皮膚炎の炎症や菌の繁殖を抑える治療で、理にかなった方法です。

病院でステロイド剤が処方されても適切な用法用量ですれば必要以上に恐れる必要はないものの、副作用が起きてしてしまう可能性が”0”ではないのも事実です。

ステロイド剤の長期使用で、顔面であれば”酒さ様皮膚炎”といって、顔面が赤くなったり、ニキビのようなものができたりすることがあります。

このようになった場合、ステロイドを中止したり、別の薬に変更するという手段が一般的です。

 

そんな中、病院の治療の代替方法として、菌の増殖を抑える次亜塩素酸を活用している方がいらっしゃるようです。

特に”CELA(セラ、セラ水)”という商品では脂漏線皮膚炎やアトピー(後ほど説明)に悩んでいる方の購入をよく見かけます。

洗顔後やお風呂で清潔にした後で、顔や頭部などの気になる箇所にスプレーでふりかけて使っているようです。

ちなみに、アマゾンのレビューは次のようになります。

アマゾンCELA 引用

脂漏性皮膚炎にいいと言われている某セラミド系化粧品を使ってもいまいちで悩んでいたところ、ブログでこちらの商品を発見。1000円だして効かなくてもいいか…と疑いながらの使用でしたが、使い始めてから劇的に症状が改善されたのです。
頬〜フェイスラインに赤みと痒み、プツプツとした細かい吹出物が出来ているほか、頭皮にも湿疹やフケ・痒みがあったのですが、今ではどれもすっかり落ち着きました。

また、別の方のレビューでは、

脂漏性皮膚炎で、皮膚科に通っても良くならず、検索した結果こちらの商品に行き着きました。
最初は半信半疑でしたが、頭のかゆみや臭い、顔面の赤みが軽減して、とても嬉しかったです。
また、他の用途として、服の脱臭に使用しましたが、臭いが消えて、クローゼット内が快適になりました。あまりに良かったので、3本セットをすぐ購入したした!

 

次亜塩素酸水は、薬や化粧品に分類されるものではないので、あくまで使用は自己責任となりますが、試してみる価値はあるかもしれません。

CELAの原料は次亜塩素酸ナトリウムと書いてあるけれども、弱酸性次亜塩素酸水とはちがうの?

”CELA”は、50 ppmの濃度(有効塩素濃度、塩素の濃度で測定)の弱酸性次亜塩素酸水商品となります。

”CELA”の成分表示が”次亜塩素酸ナトリウム(いわゆるアルカリ性のハイター成分)、塩酸、水道水”と記載されているので、水を電気分解(電解水)と違うのではないかとご心配されている方がおられます。

次亜塩素酸ナトリウムから作られたものでも弱酸性に調整すれば、電解水と成分には変わりません。

→次亜塩素酸水の作り方(装置で作る方法)はこちら

次亜塩素酸ナトリウムが原料となっている”弱酸性次亜塩素酸水”は、水道水で濃度を一定量に下げた後、pHを酸性にするために塩酸を加えて作られます。

※注意:家庭で、次亜塩素酸ナトリウムに塩酸を混ぜるのは、危険です!混合した際に、pHの変化で塩素ガスが発生する恐れがあるからです。換気の良い場所で、水道水で希釈して行うようにすれば問題はないものの、家庭でやるのはおすすめしません。

 

次亜塩素酸ナトリウムから作られたものと、水の電気分解でつくられた”電解水”のもの両方共に、水溶液の中では”次亜塩素酸イオン(ClO-)”、分子型の”次亜塩素酸”(HClO)が混在しています。

”次亜塩素イオン”、分子型の”次亜塩素酸”は、pHによってイオン同士の結合が変化して、それぞれの割合が変わってきます。

 

pHが8以上のアルカリ性の場合は、”次亜塩素酸イオン(ClO-)”の割合が高くなっています。

pHを弱酸性にすることによって、”次亜塩素酸(HClO)”の割合を高めています、

(低すぎると、塩化物イオン同士がくっついて、塩素ガス(Cl2)がでます)

中性から弱酸性付近からイオンの状態の次亜塩素酸がかなり減り、ほとんど分子型の次亜塩素になります。

→pHによる弱酸性次亜塩素酸の量の変化について詳しくはこちら

 

原料の次亜塩素酸ナトリウム溶液自体も、実は電気分解によって作られています。

弱酸性次亜塩素酸水を直接作る機械と、何が違うのかといえば、添加物である食塩由来の”ナトリウムイオン”が行き来する膜(イオン交換膜)があるかないかの違いです。

イオン交換膜がある場合では、水(水道水)の電気分解によってできたナトリウムイオンの行き来きがブロックされて、分子型の”次亜塩素酸”が増えます。

ない場合では、電解の際に添加したナトリウムイオンが移動してしまい、結果的にpHが高い次亜塩素酸ナトリウム水溶液ができてしまいます。

pHが高い次亜塩素酸ナトリウムもpHを酸によって低くすれば、もちろん弱酸性次亜塩素酸水になります。

 

次亜塩素酸水は肌荒れやニキビに効果があるのか。実際に使ってみた感想。

私自身、これまでお湯だけの洗顔に取り組んである程度ニキビが改善した時期があったのですが、体調の変化によってはまたニキビが再発してしてしまうことがありました。

→お湯だけの洗顔でニキビは改善されるのか?

そこでお湯洗いは継続しつつ、ニキビにいいとされるビタミン剤(ビタミンC、B2、B6、A)や牛乳などの動物性脂肪をなるべく食事に変えましたが、あまり変化がみられませんでした。

 

そういうこともあって今回、ご紹介した次亜塩素酸水がニキビ、脂漏性皮膚炎、アトピー対策で活用されていることを知り、使ってみることにしました。

使ったのは、”CELA”で、50 ppmの弱酸性の次亜塩素酸溶液になります。

夜のお風呂上がりと朝の洗顔後に、ニキビが気になる”あご”に3プッシュぐらいふりかけて使ってみました。

1日目

ポツポツ赤く膨れたニキビが見えます。触ってみてもボコボコがひどい感じです。

 

4日目

赤い部分も消えて、凹凸が減っています。

 

5日目

4日目よりもさらに凹凸が減っています。

 

触ってみるとまだまだボコボコした部分はあるので、完全に良くなったとは言い切れない状態ですが、私にとってはある程度、ニキビが改善したのはないかなと思っています。

 

ふりかけた直後は、水分が逆に蒸発して飛んでいくのかカサカサした感じになったものの、使用して肌が荒れるという感じがしませんでした。

今回、たまたま肌の調子が良くて改善したようにみえただけかもしれないので、引き続き使ってみて様子をみます。

次亜塩素酸水もアトピーにいいっていう情報があるのですが、どうなのでしょうか?

アトピーとはどんなもの?

アトピーは、正式にはアトピー性皮膚炎、アトピー性湿疹と呼ばれ、アレルギー反応が関わっている皮膚の炎症を指します。

症状は、皮膚のバリア機能の異常と乾燥によって、皮膚の刺激に対して敏感になってしまい、かゆみを伴います。

一説では、国内の小児の1割が羅患してるといわれる程、子どもに多い病気の1つになります。

慢性化しても自然と良くなる方もいらっしゃる一方、大人になっても完治できず、悩んでいる方は多いのが現状です(参考文献*9)。

皮膚のバリア機能が低下しているので、ちょっとした外気の変化でも痒くなったり、もともとアレルギー体質であるため、身近にハウスダストやダニ、花粉などのアレルゲンでも症状が悪化してしまうことが多いため、病院の治療の他にも生活環境にも気を使う必要があります。

 

アトピーの原因に細菌も関与。次亜塩素酸は効果があるの?

アトピー悪化のバリア機能の低下は、皮膚最上部の表皮にある”角層(角質層)”の異常が原因とされてきましたが、皮膚常在菌のバランスが乱れも関与しているのではないかという動きがあります。

特に注目されているのは黄色ブドウ球菌で、健康な場合であればそれほど問題はありませんが、食中毒を起こしたり、毛包炎などの感染症を引き起こす厄介な菌になります。

アトピー患者においては、黄色ブドウ球菌の保菌率が8割〜10割と高頻度で見つかることが報告されました。

 

また、アトピー様の症状を発症するマウスを調べると、黄色ブドウ球菌が偏って増殖していたそうです。

このマウスに次亜塩素酸水の処理を行ったところ、黄色ブドウ球菌の菌数の減少とともにアトピーの症状が改善したという結果が得られました
(参考文献*11、12)。

 

これらから皮膚の常在菌のバランスを制御すれば、アトピー改善が考えられますし、次亜塩素酸水が制御に役立つ可能性があります。

ただし、試験データが良かったからといって、鵜呑みにするのは危険です。

測定条件によって異なることも多いので、あくまで参考程度にしてください。

 

ちなみに、脂漏性皮膚炎の時にもご紹介したCELAをアトピーで悩んでいる方も使われているようです。

→セラ水のアマゾンレビューについて(アマゾンサイト)

アトピーについても次亜塩素酸水が期待できるかもしれません。

 

微生物の関与とは別に、次亜塩素酸自体もアトピーの緩和に関わっているのではないかという情報があります。

アトピー様の症状を発症するマウス(先程説明したマウスとは違うメカニズムの発症)にて、次亜塩素酸を皮膚に塗布したところ、炎症反応やかゆみに関係する神経の伝達を和らげる結果が得られています。

500ppmの次亜塩素酸を含んだハイドロジェルを貼り付けて試験が行われ、神経から分泌される抗炎症性サイトカインの減少や、後根神経節かき分泌される起痒物質を減少が生じ、かきむしる発作が減ったそうです(参考文献*12)。

ハイドロジェルは、人のアトピーについてもかゆみを和らげる効果もあり、アメリカでは”Atrapro”として販売しています(参考文献*13)。

 

また、ハイドロジェルではない液体のものでも効果が確認されています。

アトピー様の症状を発症するマウス(先程2つのマウスとは違うメカニズムの発症)に50 ppmの次亜塩素酸水(pHは不明です)が入ったお風呂に30分間つけたところ、NF-κB遺伝子の発現を抑制がみられたということです(※参考文献14)。

アマゾンで販売されているCELAのようなスプレーをさっと吹きかけるだけでかゆみを和らげる効果があるというのは、次亜塩素酸が角質層のバリアを簡単に超えるのが難しいので、信憑性は残念ながら低いです。

 

最近では”プロトピック”といって、副作用が少なく、ステロイドとは違う仕組みでアトピーを軽減する薬が使われるようになってきました。

かゆみに関係する神経に働きかけてかゆみ自体を抑える効果や、免疫抑制効果により患部周辺の炎症を抑える効果があるものの依存性があって、中止したらぶり返してしまうということがあります。

次亜塩素酸水は、プロトピック、ステロイドとは違った仕組みでアトピーの改善が期待されるものになります。

そして、次亜塩素酸水は不安定で分子自体が壊れて薬剤が残りにくく、周辺細胞へのダメージが少い上に、生活環境にありふれたものなので、単価もかなり安いのがメリットです。

Atraproも含めて、アトピーの治療の選択肢として次亜塩素酸の技術が活用できるようになればと思っています。

 

まとめ

ニキビ、脂漏性皮膚炎、アトピーなどのように微生物のアンバランスで起こる皮膚疾患改善の選択肢として、次亜塩素酸水の活用してもいいのではないでしょうか。

ただし、過度の期待はしないでください。

個人差もありますし、そもそも国内においては化粧品や医薬品に指定されているものではないので、肌の異常がみられたら中止してください。

次亜塩素酸水を活用する場合は、皮膚の状態によっては疾患の可能性があるので、できれば病院で診察を受けてから使用した方がいいですし、使用する時に医師と相談した方が尚ベストです。

 

症状が収まった場合は、使用を控えることをおすすめします。

必要以上に皮膚を殺菌すると、かえって常在菌のバランスが壊れることが多いからです。

 

私自身、ニキビ・吹き出物が次亜塩素酸水を継続して使っています(2018年8月〜)。

進展があればご報告いたします。

 

 

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参考文献:

*1)公益社団法人 日本皮膚科学会 サイトより

*2)「何もつけない美肌術」牛田 専一郎 著

*3)新しい皮膚科学 第三版 清水 宏 著

*4)エタノール接触皮膚障害症例と交差反応について 遠藤 博久*、小林 寬伊*、大久保 憲*
Journal of Healthcare-associated Infection (2009), 2, 13-17
参照サイト

*5) Yamashita LS, et al. (2011) Demodex folliculorum on the eyelash follicle of diabetic. patientsArq Bras Oftalmol. 74(6):422-4.

*5) Yamashita LS, et al.(2011) Demodex folliculorum on the eyelash follicle of diabetic. patientsArq Bras Oftalmol. 74(6):422-4.

*6)田嶋磨美. (2005) Malassezia と脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎 Jpn. J. Mycol. 46: 163-167.

*7)小 野 朋 子. (2014) 弱酸性次亜塩素酸水溶液の殺菌効果の基礎的検討および
食品・畜産分野への適用に関する研究. 鳥取大学卒業論文(非出版物)

*8) 清 佳浩. (2012)マラセチア感染症. Med. Mycol. J. 53: 7-11.

*9)科学技術振興機構報 第1190号 記事
アトピー性皮膚炎の発症に関わる新たな要因
~クローディン1遺伝子の発現量が皮膚炎の重症度を決める~から
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1190/index.html

*10)Kobayashi T, et al.   (2015) Dysbiosis and Staphylococcus aureus Colonization Drives Inflammation in Atopic Dermatitis. Immunity. 42(4):756-66

*11)科学技術振興機構報 第293号記事 アトピー性皮膚炎に伴うかゆみを鎮静化させる機能性繊維の開発に成功 から
https://www.jst.go.jp/pr/info/info293/index.html

*12) Fukuyama T et al.(2018) Hypochlorous acid is antipruritic and anti-inflammatory in a mouse model of atopic dermatitis. Clin Exp Allergy. 48(1):78-88.

*13) Draelos ZD.(2012) Antipruritic hydrogel for the treatment of atopic der-
matitis: an open-label pilot study. Cutis. 90:97-102

*14) Leung TH et al.(2013) Topical
hypochlorite ameliorates NF-kappaB-mediated skin diseases in mice.
J Clin Invest. 123:5361-5370.

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