手の乾燥には、ペーパータオルがおすすめです。
ジメジメする梅雨の季節、何となく食中毒が気になる季節になりました。
衛生面を気をつけたいところです。
さて、今回も引き続きペーパータオルについてです。
石けんで手を洗った後、普通は何かしら道具を使って手を乾燥させるのではないでしょうか。
【石けんでの手洗い】意外と見落としがちな手の乾燥にて、
手の乾燥にはペーパータオルが有効であることをお伝えしました。
ペーパータオルは単に水を吸い取るだけではなく、手に付着した菌を物理的に拭い取ります。
特に、水洗いでは落とせなかった指先のような細かい部分の菌を落とすのに向いているようです(*1)。
物理的に菌を落とすので、タオル等でも効果があると思います(ただ、衛生面を気にする場合はペーパータオルがいいと思います)。
ペーパータオルは、手を乾燥させるとき以外にも活用方法があるようです。
石けんの代わりにペーパータオル
石けんを使わなくてもペーパータオルで付着した外来の菌や簡単な汚れなどを落とせるそうです。
使い方としては、流水の元でペーパータオルで手の隅々をぬぐいながら拭き取ります。
そして、新しいペーパータオル(もしくは清潔なタオル)で乾燥させるというやり方になります。
使ったペーパータオルはすぐに捨てるようにします(*2)。
非接触皮膚科学のメルマガ「第492号 料理前、外出後は?『手の洗い方』の秘密」によると、悪性菌(例えば黄色ブドウ球菌)はアルカリ性を好むため皮膚常在菌のバランスが保たれた弱酸性の状態では増殖しにくいとのこと。
一時的に外来菌(通過菌と言うそうです)が皮膚についても”ペーパータオル+流水”を使った方法で、十分ではないかということでした(*3)。
しかもペーパータオルで拭う方法は、手の表面についた菌を落とす実績がある程度証明されているためです。
(しかしながら、非接触皮膚科学の”ペーパータオル+流水”法での菌や汚れが落ちた数値的なデータがないので、効果がどれくらいあるのかよくわからないのが残念です。)
日常的な界面活性剤による手あれを防ぐためにも、この”ペーパータオル+流水法”である程度カバーできるのではないでしょうか。
(もしくは、流水で洗った後、ペーパータオルでもいいかもしれません)
ちなみに、非接触皮膚科学のおすすめは次のペーパータオルです。
無漂白で、刺激となる物質が極力抑えられている商品となります。お肌が弱い方でも比較的安心して使えるのではないでしょうか。
使い始めはゴワゴワしますが、湿ったときはほとんど気になりません。
ペーパータオルでの手洗いの有用性をお伝えしましたが、これ自体洗浄する作用がほとんどありませんし、あくまで表面に付着した菌がある程度落ちるということまでしか分かっていません。
汚れがひどい時や衛生に気をつける場面で、手の内部にたまった菌を隅々洗浄するときには石けん等の界面活性剤を使って使って手を洗って下さいね。
日常的な手洗いと汚れが気になる時との手洗いを使い分けて使っていただければと思います。
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参考文献
*1) 山本 恭子 鵜飼 和浩 高橋 泰子 (2002) 「手洗い過程における手指の細菌数の変化から見た有効な石けんと 流水による手洗いの検討」
http://www.solmind.com/hclo/eiseikannri/tearai/tearaikatei.pdf
環境感染 17 (4), 321-334
*2) 株式会社サウンドスタイル「ペーパータオルを使った手の洗い方」
https://soundstyle.co.jp/information/data04.html
(2016-6-8閲覧)
*3 )非接触皮膚科学 2016/01/19 発行「第492号 料理前、外出後は?『手の洗い方』の秘密」
http://hisesshoku-derm.com/archives/2016/01/492.php
(2016-6-8閲覧)