月見草油とはどんな化粧品原料?
植物から採取される植物性の油脂原料です。
皮膚にうるおいを与えたり、表面を保護する目的で配合されています。
月見草については、お茶のCMに入っている原材料の植物なので、一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
油についてはあまり聞いたことがないですよね。
原産地のアメリカでは古くから民間療法に使われている油になります。
どういった性質のあるもなのか見ていきましょう!
★ 使用用途別の表示
用途 | 表示名 |
化粧品の成分表示 | 月見草油 |
医薬部外品(薬用化粧品)の成分表示 | 月見草油 |
INCI名(化粧品の国際名称)
英語表記 |
Oenothera Biennis (Evening Primrose) Oil |
(参考文献 *1)
★化粧品原材料のまとめ(分類、用途、主要な成分の構造と由来)
成分の分類 | 植物油脂(皮膚・毛髪保護剤) |
化粧品での配合目的・用途
(米国パーソナルケア製品協議会で名称登録時の用途)
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皮膚コンディショニング
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期待される効果・作用※
(*文献 2,3) |
肌への適応:肌の乾燥、湿疹、アトピー性皮膚炎
その他:関節の痛みやリュウマチを和らげる など |
構造
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主要な成分:
60〜70% 含有 リノール酸(炭素数18で、二重結合が2つある不飽和脂肪酸)
約10% 含有 γ-リノレイン酸(炭素数18で、二重結合が3つある不飽和脂肪酸)
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主産地 | アメリカ、中国、イギリス |
成分の起源(基原) | Oenothera biennis の種子を圧搾または、有機溶剤で回収 |
※1 図書など文献を参照していますが、医薬品のように症状の改善が確実に保証されたものではありません。臨床試験データも不十分なので、参照程度に留めておいてくださいね。
月見草油とはどんな植物?
月見草とは、北米原産のアカバナ科マツヨイグサ属の植物のことです。
これらの植物、特にメマツヨイグサから採取される油脂を「月見草油」といいます。
「月見草」という植物の名称は、某お茶のCMで流れていたのでなんとなく知っているかもしれませんが、どんな植物かイメージしにくいですよね。
実は、北米の植物といっても帰化植物になっていて、日本国中の空き地に生えている身近な植物だったのです…
月見草や品種の名称である「マツヨイグサ」のように
こんな感じで、黄色い花が咲きます。
出典:ウィキペディア メマツヨイグサの花
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%A8%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%82%B5
河原で咲いている花
花が終わって
出典:ウィキペデア メマツヨイグサの種子
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%A8%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%82%B5