ラウリン酸ポリグリセリル-10とはどんな化粧品成分?

ラウリン酸ポリグリセリル-10は、保湿作用の高い洗浄作用や乳化作用のある界面活性剤です。

食品添加物にも使われているような安全性が高い成分なので、シャンプーや洗顔料のような洗い流す洗浄剤以外にも乳液や化粧水といったスキンケア商品にも使われています。

どういった性質があるのか見ていきましょう!

成分表示について

★ 使用用途別の表示

化粧品の表示と薬用商品(医薬部外品)の名称が変わってきます。

用途

 表示名

 化粧品の成分表示

ラウリン酸ポリグリセリル-10

医薬部外品原料規格表示(薬用商品)の名称

モノラウリン酸ポリグリセリル

もしくは、

グリセリン脂肪酸エステル

INCI名(国際名称、英語表記)

Polyglyceryl-10 Laurate

 

★ラウリン酸ポリグリセリル−10の成分の特徴まとめ

成分の分類

 界面活性剤(ノニオン、非イオン)

作用・効果

洗浄剤、乳化剤、保湿剤(エモリアント剤)

由来

・ヤシ油

・グリセリン

 

成分の由来・

肌への刺激が少ないノニオン(非イオン)界面活性剤成分になります。

ヤシ油などから採取される植物性脂肪酸の一種のラウリン酸とグリセリンで作られています※。

※具体的には…アルカリ性の状態で、グリセリンが何個か連なったポリグリセリンを作った後に、再度アルカリ性の状態でラウリン酸とエステル化と呼ばれる反応で結合させたものになります。

 

ラウリン酸ポリグリセリル-10の「10」という数字は、結合しているグリセリンの個数(モル数)を表しています。

もちろん、10なので平均10個のグリセリンが結合したものになります。

工業的な原料なので、個数はいくらかぶれます。

結合しているグリセリンの個数によって性能が変わってきます。例えば、グリセリンの結合数が減ると保水性が減る傾向があります。

 

成分の効果について

肌に保護膜をつくって、保湿する作用があります。

化粧品成分の用途

安全性が高く、乳化作用があるので乳液などのスキンケア商品に入っています。

毒性や安全性について

乳化剤用途の食品添加物として使われている実績もあって、安全性の高い界面活性剤になります。