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ヒポファエラムノイデス果実油とはどんなもの?

ヒポファエラムノイデス果実の写真 

Photo credit: ezhikoff on Visualhunt.com / CC BY-SA
ヒポフェエラムノイデス果実から採取される植物性の油脂で、化粧品の基剤(ベース)となる成分で、肌や髪の水分の蒸散を防ぎ、水分量の維持をします。

そもそも「ヒポファエラムノイデス」自体、どんな植物かご存知ですか?

栄養価が高く、スーパーフードで取り上げられている果物になります。

ジュースやジャムなどの食品として加工もされて、さらに果実から油も採取できます。

今回は特に化粧品原料としてどんな性質や作用・効果、安全性について取り上げていきます!

 

★ 使用用途別の表示

用途 表示名
化粧品の成分表示 ヒポファエラムノイデス果実油
医薬部外品(薬用化粧品)の成分表示
INCI名(化粧品の国際名称、英語表記) Hippophae Rhamnoides Fruit Oil

(参考文献 *1)

 

★化粧品原材料のまとめ(分類、用途、主要な成分の構造と由来)

成分の分類 植物油脂
化粧品での配合目的・用途
(米国パーソナルケア製品協議会で名称登録時の用途)
作用:肌・髪への適応:肌や髪の毛の保湿、肌の軟化作用、肌のメラニン抑制
期待される効果・作用 作用:肌・髪への適応:肌や髪の毛の保湿、肌の軟化作用、肌のメラニン抑制
構造

油脂は、「グリセリン」と「脂肪酸」が結合したものです。

動植物の種類によって含まれる脂肪酸の種類や割合は変化し、それぞれ特有の性質があります。

ヒポファエラムノイデス果実油の構成する脂肪酸のうち、約8割は不飽和脂肪酸から成り立っています。

 

最も多く含まれる脂肪酸:

パルミトレイン酸 (ω7脂肪酸、二重結合が炭素鎖の7番目に1つある炭素数16の脂肪酸) 約35%

パルミトレイン酸 構造式

主産地 中国、アメリカ、東ヨーロッパ(イギリスなど)
成分の由来原料(基原) グミ科ヒッポファエ属のヒポファエラムノイデス(別名: ウミクロウメモドキ(和名)、 サジー(中国語)、シーベリー、またはシーバックソーン(英語)、学名:Hippophae Rhamnoides)の種実を溶剤で抽出したもの