アーモンド油とはどんな成分?
アーモンドといえば、どちらかといえばローストたものをお菓子などで食べるのが一般的的ですよね。
アーモンド油は食用にも使われる油脂です。
化粧品として配合される場合、油分のベース成分となる基本成分で、肌の保護や保湿も担っているものです。
どんな性質があるのか見ていきましょう!
(参考文献 1)
アーモンド油の特徴と配合目的
成分の特徴について
バラ科のアーモンドの種子の仁※から低温圧縮して採取されます。
※種子の硬い殻の内側部分で葉っぱになる子葉、植物が育つ栄養となる胚乳を含んでいる部分になります。
無色〜淡黄色の液状オイルで、不飽和脂肪酸が多いのが特徴です。
ちなみに油脂は、グリセリンと3つの脂肪酸がエステル結合という様式で結合したトリアシルグリセロール(別名:トリグリセリド)というもので基本的には構成されています。
出典:トリアシルグリセロールの構造式の例 ウィキペディアトリアシルグリセロール一部改変
生物種によって脂肪酸の種類や割合が変わってきます。
アーモンド油の場合、含まれている脂肪中の脂肪酸のほとんどは、不飽和脂肪酸で構成されています。
ほとんどがオレイン酸で(60〜80%)、リノール酸も20%近く含まれています。
これらの不飽和脂肪酸は肌に浸透して、肌を柔らかくします。また、肌の表面を油分で覆うことによって水分の蒸散を防ぎ、乾燥を防ぎます。
(参考文献 1,2,3)
アーモンド油含まれている化粧品
化粧品の基剤として乳液やハンドクリームといったクリームに配合されています。
肌以外にも髪の毛の水分保持としてリンスやトリートメントにも使われています。
化粧品の例
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安全性について
食用にもされている油脂なので安全性は高いものとされています。
ただし元々アレルギーを持っていたり、バラ科由来の成分でなんらか反応がある場合においては、アレルギーの可能性は完全には否定できません。
アレルギーは起きていないとしても、ニキビや皮脂分泌が過剰のときに、トラブルがある個所に直接塗ってしまうと改善しないこともあります。
お肌の調子が悪い場合や何らか異常を感じたときには使用を中止しましょう。
参考文献
*1)宇山 光男,久光 一誠,岡部 美代治(2015)化粧品成分ガイド 第6版 フレグランスジャーナル社 P55-56
*2)和田 文緒 (2008) アロマテラピーの教科書―いちばん詳しくて、わかりやすい!P164
*3)ウィキペディア トリアシルグリセロール(2019年2月14日アクセス)