界面活性剤剤の悪影響の一つとして、
タンパク質の変性があると報告しました。
そもそもタンパク質とは、どのようなものでしょうか。
ヒトの体は、それぞれ役割のある器官
(臓器とも呼ばれたりします。)に
よって調節されています。
この器官をさらに細かく分類すると、
一定の役割のある組織から構成されています。
例えば、感覚器官である皮膚においては、
上部にある上皮(表皮)組織、その下には真皮と呼ばれる
組織があります。
毛組織(毛包)も皮膚の組織になります。
もっと細かくみると、
組織は、細胞と呼ばれるものから出来上がっています。
タンパク質は、この細胞の中で作られています。
細胞の中には核と呼ばれるものがあり、
この中のDNAの遺伝情報を基にアミノ酸を
材料として作られます。
(タンパク質の合成といい、
アミノ酸同士を結合させる(ペプチド結合という)ことに
よって作られます。
ちなみにタンパク質は、
リボソームという細胞内小器官で合成されます)
使われるアミノ酸は20種類と限られていますが、
組み合わせによって無限に作れていきます。
(さらにリン酸や、糖鎖など結合することもあります。)
そして、組織ごとに独特のタンパク質が作られます。
例えば、皮膚(表皮)では、ケラチノサイト呼ばれる細胞にて
ケラチンと呼ばれるタンパク質が作られ、
細胞内の構造維持に重要な役割を担っています。
抗体、酵素と呼ばれるものもタンパク質で、
それぞれ決まった組織の細胞によって作られます。
DNAは、設計図で重要ですが、
それぞれの組織独自のタンパク質が合成され、
それを通して、細胞同士で相互作用し
組織の形成や維持をしています。
タンパク質は水分以外の成分で一番多く(約3割)、
タンパク質は体の構造維持において最も重要な成分といっても
過言ではないかもしれないです。
そのような重要な成分が界面活性材によって、
変性したらどうなるでしょうか?
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