エチドロン4Naとはどんな特徴をもった成分?安全なもの?
エチドロン酸4Naという化粧品原料は、「キレート剤」と呼ばれる化粧品を安定化や品質保持に関わる成分になります。
一体どんなものなのか見ていきましょう!
★ 使用用途別の表示
用途 |
表示名 |
化粧品の成分表示 |
エチドロン酸4Na |
医薬部外品(薬用化粧品)の成分表示 |
ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム |
INCI名(国際名称、英語表記) |
Tetrasodium Etidronate |
★の成分の特徴まとめ
成分の分類 |
品質保持剤(キレート剤) |
作用・効果 |
金属イオンを取り込んで、化粧品成分を安定化させる |
構造
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原料 |
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エチドロン4Naは、エデト酸(EDTA)やクエン酸と並ぶ、化粧品の品質保持に係る「キレート剤」と呼ばれるものの一種になります。
キレート剤とは、カルシウムやマグネシウムといった溶液に溶けているミネラル成分(金属イオン)をしっかり取り込んで離さない性質の成分になります。
化粧品内の成分がミネラル成分と反応して起こる変色や沈殿といったものを防ぐ、安定化剤や品質保持剤として配合されています。
また、水道水のミネラル分と反応してしまう石けんといった洗浄成分の性能を発揮するために添加される場合もあります。
これまで、エデト酸やその類(エデト酸塩)が頻繁に化粧品で使われてきましたが、生分解性が悪いことや水生生物への毒性や発がんや遺伝情報に変化を起こす変異原性があることが判ってきました。
化学物質管理法(PRTR法)にて指定されてからは使用を控えるメーカーが増え、代わりにエチドロン4Naといったエチドロン酸塩類が使われるようになってきました。