アトラスシダー木油ってどんなもの?
アトラスシダー木油は、天然精油香料(アロマオイル)になります。
アトラスシダーというマツ科の植物の木から抽出された香料で、アロマテラピーで使われている「アトラスシダー」、「シダーウッド、アトラス」と同じ成分内容の原料です。
そもそもアトラスシダーってあまりなじみのない植物ですよね。
どんなものなのか見ていきましょう!
★ 使用用途別の表示
用途 | 表示名 |
化粧品の成分表示 | アトラスシダー木油 |
医薬部外品(薬用化粧品)の成分表示 | |
INCI名(国際名称、英語表記) | Cedrus Atlantica Wood Oil |
★化粧品原材料のまとめ(分類、用途、主要な成分の構造と由来)
成分の分類 |
香料(植物精油、エッセンシャルオイル) |
化粧品での配合目的・用途(米国パーソナルケア製品協議会で名称登録時の用途) | 香料 |
香りの特徴 |
比較的刺激が強いが、甘めでウッディーな香り |
期待される効果・作用※ (アロマテラピーの教科書 より一部参照) |
神経への作用(鎮静、集中力を高める)、抗菌、抗真菌、防虫、血流改善、セルライト除去、皮脂の抑制、脱毛予防、抗菌作用 |
構造
|
主要な香料成分:β-ヒマカレン |
主産地 | モロッコ、北アフリカ、ヒマラヤ |
成分の由来原料(基原) | アトラスシダー(学名:Cedrus atlantica) |
※あくまで化粧品原料であり、状態が確実に改善することが保証されたものでないことをご理解してください。
アトラスシダーとはどんな植物?そしてどうやって精油を採取するの?
アトラスシダーとはどんな植物?
アトラスシダー(Atlas cedar)は、モロッコやアルジェリアといった北アフリカのアトラス山周辺に自生しているマツ科の植物です。
シダーを日本語名に訳すときに「スギ」と訳されることが多く、アトラスシダーも「アトラススギ」と呼ばれることがあります。
そもそも英語名では針葉樹全般のことを「シダー」と一括りで呼び、スギもマツも区別されない用語だったのですが、日本語ではなぜか「スギ」に統一されてしまいました。
松特有の松かさ(松ぼっくり)ができたり、待つ特有の針状の葉になっているので見た目でも明らかに「マツ」の仲間ではあるんですけどね。
アトラスシダーの松ぼっくりの写真
Picture taken with my IXUS 800 IS
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アトラスシダーは成長すると40 mと大変大きな巨木になります。
アトラスシダー全体の写真
出典:Photo (c)2007 Derek Ramsey (Ram-Man)
アトラスシダーの採取方法とは?
アトラスシダー木油(アトラスシダーウッド・オイル)は、「水蒸気蒸留法」という方法で精油成分を抽出します。
具体的にはアトラスシダーの樹皮ではなく、樹木の芯の部分を水蒸気で蒸して精油成分を気化・冷却して回収されたものになります。
アトラスシダーの成分について
アトラスシダーの香料主要成分は次のようになります。
主要成分
β-ヒマカレン 約40%
α-ヒマカレン 約13%
α-アトラントン約10%
γ-ヒマカレン 約9%
アトラスシダーの作用
樹木から採取された成分なので樹木特有の強い芳香はありますが、その中でも
疲れて落ち込んだ心を癒やしたり、気を鎮め、集中力や持続力を向上させる目的でアロマテラピーの香料成分として使われています。
化粧品原料としては、皮脂を抑える作用があることから、オイルスキンやニキビ対策用の洗顔料に配合されています。
また、頭髪においても皮脂分泌が過剰になって起こるフケや抜け毛予防成分として、シャンプー成分と使われています。さらに抗菌作用もあるので、かゆみを軽減する作用も期待されます。
血流を良くして余分な脂肪を減らしたり、冷え性の改善、足のむくみを解消するアロママッサージで使われいます。
アトラスシダーの安全性について
刺激性や感作性(アレルギー反応)の可能性は低い原料とされています(参照文献:精油の安全性ガイド 第2版)。
天然植物原料は栽培の条件や採取によって成分内容が変動することがあります。
市販の化粧品では香料類は1%よりも低い濃度でリスクを軽減しているとはいえ、皮膚の科学的知見データがまだまだ乏しく、安全性が確立されているものではありません。
化粧品を使用する際には肌の様子をみて使ってくださいね。
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