石けんのいいところ

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石けんの利点と使い方についてご説明してきました。

(これまで記載した内容をまとめます)

★石けんのいいところを簡単にまとめると…

・生分解性に優れている
・界面活性剤成分が意外と皮膚表面に吸着しにくい
・身近で安く手に入る

★石けんの使い方については…

・なるべく薄い濃度でつかう
・純石けん(単純に石けん成分だけのもの)をつかう
・短時間でつかう
・すすぎはしっかり行う

※内容は重複した部分がありますが、
過去内容 石けんのススメ1〜7
石けんのススメ 石けんのススメ
石けんのススメ2 石けんのススメ2
石けんのススメ3石けんのススメ3
石けんのすすめ4 石けんのススメ4
石けんのススメ5 石けんのススメ5
石けんのススメ6 石けんのススメ6
石けんのススメ7 石けんのススメ7

石けんの利点をご説明してきましたが、実は欠点があります。
それは…。

手作り石けんの未反応成分は、危険だった。。。

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手作り石けんってぽいものって、可愛いのが多いですよね。
ケーキみたいな感じのものもあるし。
あと、廃油で作ってあるものは環境にもいい感じがするし。

石けんを作るときに脂肪と”水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)”もしくは、”水酸化カリウム”を使います。

ちなみに”水酸化ナトリウム”の場合は”固形石けん”
“水酸化カリウム”の場合は、ボディーソープなどに使われている”液体石けん”になります。

ところが手作り石けんの場合、劇物である”水酸化ナトリウム(いわゆる苛性ソーダ”または”水酸化カリウム”が残っている可能性が考えられます。

”水酸化ナトリウム”といえば、ほんの微量の場合は皮膚の角質を溶かしてなめらかにさせる働きがあります。
しかし、例えば、1%ぐらいの濃度でさえも皮膚を侵食(溶かして)しまうような薬品になります(毒劇物に指定されているものでもあります)*1。

石けんを作るときには全原料の約30%が”水酸化ナトリウム”を使用します*2。
水酸化ナトリウムとうまく原料の脂肪が反応すれば良いのですが、すべての脂肪と反応することはかなり難しいです。基本的に化学反応において、反応する確率が100%となることはほとんどないためです。

ちなみに手作り石けんの場合は、きちんとした試験設備や未反応の水酸化ナトリウムを見積もるような工程をふまないのではないかと思います(想像ですが…)。

そのため、”水酸化ナトリウム”が残っている可能性が極めて高いと思います。
お肌が弱い方は、これが”一次刺激物質”となって肌を痛める可能性があります。

そのため、”洗濯用の石けん”と限定して使われることをおすすめします。
洗濯用の石けんは、アルカリ濃度が少々高くても問題ありませんですから。

その時、手袋は着用してくださいね。
ウールなど中性洗剤専用の衣類は避けてください。

余談ですが…温泉のヌルヌルって?

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温泉には水酸化ナトリウム(もしくは類似のアルカリ成分)が含まれている場合があります。いわゆるアルカリ温泉といわれるものです。

アルカリ温泉に入るとヌルヌルスベスベ実感が感じられます。約0.001mmol/Lの濃度の水酸化ナトリウムといわれています(約0.00004%の水酸化ナトリウム濃度となりますか。)(*3)。

このヌルヌル、スベスベの正体。
それは、皮脂と温泉中の水酸化ナトリウムなどのアルカリ成分が反応して、石けんができることによってヌルヌル、スベスベするそうです(*4)。

あらま。石けんでスベスベ感を味わっていたのですね。
温泉ぐらいの濃度であれば、健康な方なら問題はないかと思います。

しかし、何らか皮膚疾患を持っている方なら温泉に入った後、
水道水のお湯で体を洗った方が良いかもしれないです。

今回は、石けんに含まれている水酸化ナトリウムの危険性をお伝えしましたが、

その他にも石けんには問題があります。。。

参考文献

*1 かずのすけ (2015) 「自分史上最高の美肌づくり」, 1-255

*2 ナチュラルフレンズ 安全な石けんの作り方
http://www.natural-friends.jp/education/2013/10/%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%81%AA%E7%9F%B3%E9%B9%B8%E3%81%AE%E4%BD%9C%E3%82%8A%E6%96%B9/
(2016-5-29参照)
*3 弱アルカリ性温泉水「玉鳴号」の”ひとりごと”
http://www.tagen.tohoku.ac.jp/labo/muramatsu/MURA/hitorigoto/tamanarugou/sub11.html
(2016-5-29参照)

*4 大河内正一 「ヌルヌル感を与える温泉水とは?」
www.geocities.jp/okouchi_hosei/PDF/mizunoessei/nurunuru.pdf
(2016-5-29参照)