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石鹸を使用するならば…

注意することとして、

・ 短時間で使用する
・ 薄い濃度で使用する

の二点があり、

使用するものとしては、

・ 無香料の単純な純石鹸(”アルカリ性”)

を使用する

ということをご紹介させていただきました。

上記の ”短時間で使用する”に関して、短時間(1分〜5分以内)の付着であれば、界面活性剤は洗い流されるので皮膚への浸透がおさえられることをご報告しました(*1)。

前回の記事

http://wp.me/p7522K-3v

触れる時間が短ければ、皮膚は元通り

さらに”短時間で使用する”に関することですが、短時間での脱脂や洗浄の場合では、皮膚の潤い成分が分泌され、もとに戻ることが報告されています。

界面活性剤よりも脱脂作用が強い薬品した際、短い間では大きな肌荒れが見られなかったのが実験で確認されています。

専門的にはなりますが具体的な方法をご説明すると、タンパク質変性や脱脂作用のある薬剤(A/E処理(アセトン/エーテル処理))を時間を変えて処理をしました。

短期間の処理(一分間)では、肌荒れが生じず、皮脂膜由来のスクアレン・ワックスエステル・トリグリセリド等が溶出して最初の状態(飽和状態)に戻ったっそうです(*1,*2,*3,*4)。

アセトン/エーテルは、界面活性剤どころではない程、強烈な脱脂作用がある有機溶剤になります。
(アセトンについては、ジェルネイルタイプのマニュキュアの除光液によく使われています。アセトン(もしくは別の種類の爪の除光液)でマニュキュアを落とした後、なんとなく爪がカサカサしますよね。カサカサするのは、脱脂されているためです。)

石鹸を含め化粧品で使われている界面活性剤は、アセトン/エーテルほど脱脂作用は強力ではないです。

上記のように皮膚に塗布する試験を界面活性剤(石鹸よりもきつい界面活性剤、ドデシル硫酸ナトリウム5%溶液)で行いました。こちらも、短期間(1分間)では脱脂作用が見られず、皮膚内部の潤い成分の溶出が見られなかったそうです(*1,*2,*3,*4)。

もちろん5分、10分と処理時間を重ねていけば皮膚内部の潤い成分は、少しずつ溶出するのですが…。

こちらも皮膚内部の溶出がみられないので、時間が経てば皮脂膜で覆われ、元通りになります。

先ほどの試験の方法をよく読むと、処理時間が1分だけで潤い成分が出てしまうとお感じの方がおられると思います。

これらの方法は、普通使わない”極端に厳しい条件”の結果になります。
あくまで、”極端に厳しい条件”の例で、”きついもの”でも肌荒れしない猶予時間があるという意味で掲載させていただきました。
(そうは言っても、肌に明らかに毒性のあるものは、肌荒れしない猶予はなかったりしますので、付着したらすぐに洗い流してくださいね。)

石鹸の話に戻りますが、石鹸は陰イオン界面活性剤になり、試験で使われた薬品よりもタンパク質変性や脱脂作用は、弱いです。

また、通常、石鹸を使用するときの濃度は、0.1%前後で、かなり薄い濃度となります(*5)。上記に比べかなり薄い濃度となりますので、肌荒れしない猶予期間は更に長くなると思われます。

石鹸は影響が少ないと言っても、時間が経過すればするほど皮脂成分が出やすくなるので、できるだけ短期間で使用した方が良いみたいです。

これまでの話では、界面活性剤を使うと皮膚に吸着したままになるのではないか?とお思いの方がおられるかもしれません。

これは、”薄い濃度”で”弱アルカリ性の石鹸”をつかうことにより、回避されます。この理由を次回報告します。

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参考文献

*1 石けんとのダイアローグ(補稿更新中)  Anri krand くらんど
http://www.sekkengaku.com/dia/jakusansei.html#s3-1

*2 花王皮膚研究所の芋川玄爾氏の報告による皮膚の「A/E処理(アセトン/エーテル)処理」

*3 「臨床医のためのスキンケア入門」

*4 「機能性化粧品の開発」

*5 せっけんライフ
http://sekken-life.com/life/soap_chem.htm

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