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短時間での処理〜触れる時間が短ければ元通り〜

石鹸を使用するならば、注意することとして、

・ 短時間で使用する
・ 薄い濃度で使用する

の二点があり、

使用するものとしては、

・ 無香料の単純な純石鹸(”アルカリ性”)
  を使用する

ということをご紹介させていたただいております。

前回は、

石鹸を使ったとしても”短時間で使用”をすれば、石鹸の皮膚への浸透を抑えられます。しかも仮に皮膚にある皮脂膜が取れても、また皮脂膜が復活することをご説明しました。

前回の内容

http://wp.me/p7522K-3X

界面活性剤 〜”なるべく薄い濃度”で使用する〜

石鹸を使用するときは、なるべく”薄い濃度”で使用した方が肌へのダメージを減らせるのではないかと考えております。

”薄い濃度”と申しましたが、これはあくまで心がけになります。厳密には、”適切な濃度”、つまり”最低限の汚れを落とす濃度”前後での使用をおすすめします。

これは界面活性剤全般にいえるのですが、濃ければ濃いほど、皮膚への吸着が増しますし、皮膚への浸透のリスクが高まります。

石鹸とは離れますが、台所にある液体洗剤を直接肌にとって洗う方がおられると思います。しかしながら、洗浄するときは、濃い原液をそのまま使わないかと思います。スポンジとかで水で薄まっても泡立ちますよね。”適切な濃度”といっても使うたびに濃度をはかれないですね。こころがけのイメージが湧きにくいので、”薄い濃度”にしました。

最低限の濃度とは

汚れを落とす最低限の濃度とはどのようなことでしょう。

その前に界面活性剤の汚れが落ちるメカニズムを簡単にご説明します。

石鹸など界面活性剤は、油に馴染みやすい部分(親油基(もしくは疎水基))と水になじみやすい部分(親水基)から成り立っています。

界面活性剤

界面活性剤の模式図

水で簡単に落ちない汚れは界面活性剤の親油基によって付着し、吸着します。さらに取り囲むような形(ミセル)になって、本来水には溶けない油を水に溶ける形になります(*1)。下の界面活性剤の模式図でいえば、上から下に向かって数えて4番目のようになります(*2)。

図1

*2 ウィキペディア臨界ミセル濃度より参照

ところが、界面活性剤がある一定の濃度がないと、上の図の4番目のように汚れを溶けこませるミセルが作られません。濃度が低ければ、上の図の2〜3番目のようにまばらに界面活性剤が水面に並んだだけになってしまいます。

どの界面活性剤を使ってもある一定の濃度がないと、汚れが落ちないのです。

専門的にはこの時の濃度のことを“臨界ミセル濃度(CMC)”と呼んでいます。

界面活性剤ごとにCMCは、決まっています。

石鹸がミセルを形成するためには、水道中で0.06%の濃度が必要だと言われています(*1)。この濃度が汚れを落とす最低限の濃度になります。

もちろん、これが最低限の濃度になるので、ひどい汚れは落ちるとは限らないです。確かに、ある一定の濃度になるまで濃ければ、濃いほど汚れは落ちていきます。

ちなみに、前回も体を洗う時の濃度でご紹介しましたが、洗濯でもつかえる石鹸の濃度は0.13%ぐらいだそうです(*1)。体を洗う時だったら、さらに薄くてもいいかもしれないです。

案外、薄い濃度だと思わないでしょうか?

さらに、洗濯で使われている合成界面活性剤は、0.001% (10ppm)でも界面活性剤として機能するそうです(*1)。

この数値を聞くと、界面活性剤を無駄に使っているような気がしないでしょうか。

界面活性剤は濃度が薄くなるほど、肌への吸着が減るので、肌荒れのリスクが減少するかと思います。

なので、”適切な濃度”を量るのは難しいので、”界面活性剤はなるべく薄く”を心がけたら良いのではないでしょうか。

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*1 石けんライフ
http://sekken-life.com/life/soap_chem.htm

*2 ウィキペディア臨界ミセル濃度
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:CMC.pdf

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