日差しがきつい場合はやはり日焼け止めが必要です。

4ac17efd0f32474f9a2b15a39a045e24_s

前回の記事にて日焼け止めはいつも塗らなくても、日傘や防止など衣類や小物でカバーをすれば日常の紫外線対策は大丈夫とお伝えしました。

しかしながら、海や山などに行く場合や長時間夏場に外にいる場合には、紫外線による皮膚への炎症が起きてしまう可能性があるので、日焼け止めの利用をおすすめします。

日焼け止めは肌に優しく、紫外線を防御するものも弱め(SPF値が低め)を選択しがちですが、日差しのきつい時にはある程度紫外線を抑えるタイプを選択した方がいい場合があります。

日焼け止めは用途によって使い分け

お肌に優しいのは紫外線吸収剤(メトキシケイヒ酸オクチルなどのケミカル成分)よりも紫外線散乱剤(酸化チタンなどのミネラル成分)の方が一般的には肌に優しいと思われています。

紫外線吸収剤は、化学的に紫外線のエネルギーを吸収して、熱などのエネルギーに変換した後、紫外線が皮膚に行き渡るのを防いでいます。

一方、紫外線散乱剤は、物理的な仕組みで散乱、反射させて、紫外線を防いでいます(*1)。

紫外線吸収剤は、化学的成分であることや紫外線のエネルギーを熱に変換された時に肌へのダメージがあるのではないかと考えられて、敬遠されています。

ところが、紫外線散乱剤ではきつい日差しの場合では、十分にカバーできないといわれています。

紫外線吸収剤の熱エネルギーに変換される量も微量で、皮膚を痛めるほどには至らないと考えられています(*2)。

そのため、日差しがきつく長時間当たるときには、紫外線吸収剤入りのものを思い切って選択してもいいのではないでしょうか。

一般的には、皮膚に優しいとされている紫外線散乱剤(酸化チタン)も、光触媒作用によって微弱な酸化作用があります。
(メーカーによってはコーティングをして対策をしているところもあります。)

そうはいっても日差しがそれほどきつくなく、何回か塗り直しを考えた場合は紫外線散乱剤タイプでも十分です。

紫外線吸収剤タイプが合わない方や日差しがそれほどきつくない場合には、比較的肌に優しいとされている紫外線散乱剤タイプのものを選択してもいいかと思います。

ちなみに紫外線吸収剤紫外線吸収剤をどちらを選択する場合でも、お肌の弱い方はエタノールやDPG(ジブチレングリコール)が入っていないものがいいと思います。そして、石けんで簡単に落ちるクリームや乳液タイプものをおすすめします(*2)。

(*1)花王「Q、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の違いは?どうやって見分けることができるの?」
http://www.kao.com/jp/qa_cate/facesunscreen_04_02.html
(2016-06-26参照)

(*2)かずのすけ「間違いだらけの化粧品選び」リンダパブリッシャーズ, 41