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シャンプーをし続けたらハゲるのでしょうか?使わないほうがいいの?

シャンプーの成分が直接の原因となってハゲることはありませんし、基本的にはどのシャンプーを使っても変わらないことが一般的なようです。

実際のところ、界面活性剤が”直接的原因”でハゲる(薄毛になる)ということが科学的に証明されていないこともあります。

そもそも、薄毛になる要因には、次のものがあります。

  •  遺伝的要素(例えばAGA:男性型脱毛症)
  •  内部疾患(甲状腺疾患等)
  •  栄養失調
  •  頭皮環境による疾患(脂漏性脱毛症等)
  •  薬剤摂取による脱毛
  •  外傷による瘢痕
  •  加齢による薄毛  等

 

この項目の中でシャンプーが関与しそうなものとしては、頭皮環境による疾患が該当しそうですが、シャンプー自体には薄毛を促進するような成分は基本的には入っていません。

直接的ではないにしろ、間違った使い方や合わないシャンプーを使うと頭皮環境が悪化して項目に記載している頭皮環境による疾患にかかりやすくなってしまいます。

 

そうなってしまうのであれば、使わないほうがいいのかといえばそうでもなく、急にやめるとシャンプーで均衡が保たれていた皮脂分泌が狂い、逆に頭皮環境が悪化する恐れがあります。

その意味では、本人の体質に合ったシャンプーや、やり方を選ぶのは必要なのかもしれません。

 

シャンプーの成分で薄毛になったりしないの?

シャンプーの成分で身体を良くする成分ならまだしも、不必要な成分が入ってくるのは良くないですよね。

シャンプーのほとんどは水で、その次に多い成分は、界面活性剤になります。

 

界面活性剤は、シャンプーにおいて重要な役割を剥がしますが、身体に入ってほしくない成分の一つ。

種類にもよりますが、毛を作る細胞に入ってきた場合には、タンパク質変成作用や脱脂作用によって、ダメージを受けてしまう可能性が出てきます。

 

・ボディーソープについても説明していますが、シャンプーの成分と構成比はこちらを参照に

 

ちなみに、塗布のやり方によっては、ある程度皮膚内部に界面活性剤が入ることが分かっています。

1995年に発表された Journal of pharmaceutical sciencesというアメリカの医学論文において、マウスの皮膚に界面活性剤を投与し、毛の内部にまで浸透することが確認されています(※参考文献1)。

 

文献より抜粋

SLS was observed to penetrate directly to a depth of about 5–6 mm below the applied site.〜省略〜Epidermal concentrations of SLS after application of 1% (34 mM) aqueous SLS solution for 24 h were above the threshold levels which are known to evoke typical skin irritation responses.

J Pharm Sci. 1995 Oct;84(10):1240-4.

 

日本語訳は、次のようになります。

SLSは、投与した部位の約5〜6 mmの深さまで浸透していることが観察された。〜省略〜 24時間、SLS1%溶液を投与したところ典型的な皮膚刺激反応を引き起こすことが知られている閾値を超えるものだった

 

SLSというのは、陰イオン界面活性剤のラウリル硫酸Naになります。

 

・陰イオン界面活性剤とは何?

 

手元の記事がAbstract(要約)だけしかなかったので、投与した条件や状態など細かい条件が分からないのが残念なのですが、この論文を参照にすると、毛の組織に界面活性剤がかなり入ってしまうことになります。

毛包組織(毛の組織)の内、毛が作られる毛母細胞は、皮膚表面から3〜5mm入ったところにありますし、毛母細胞や色素細胞等あらゆる毛に関係する万能細胞が集まったバルジと呼ばれる部分は、さらに皮膚表面から1mmと浅い部分になることから、毛にまつわる全ての部分は界面活性剤のダメージを受けてしまうことになってしまいます。

 

また、1%濃度というのは、通常シャンプーなどで髪の毛を洗っているときの濃度でもあります。

ということは、シャンプーをすると髪の毛の組織が相当なダメージを受けて、薄毛の原因になっているのでは…とお思いになったかもしれませんが、ご安心下さい。

試験した条件は、24時間も皮膚に界面活性剤を貼り付けて行われており、通常ではありえない状況で調べられたものになります。
(ただし、洗い流しが不十分で付着したままであればそういうこともあります。)

 

また、別の試験条件では、48時間塗布してもほとんど皮膚表面に入らなかったとう試験結果もあります。

 

かずのすけさんの本から参照すると、ラットにて、1%のSLS溶液(100mLあたり、ラウリル硫酸Naが1g入っているもの)を48時間塗布しても 、1cm2あたり 0.00000024gだけしか入り込まなかったそうです。
(※参考文献2 かずのすけ 自分史上最高の美肌づくり、※3参考文献 3 「洗剤の毒性とその評価」(1984)より)

 

通常の使用においては、シャンプー成分は貼り付けたままにせずに洗い流されるので、今回のデータよりもかなり少なくなります。

洗っている時間も数分しかないので、基本的には界面活性剤へのダメージはさらに少なくなると予想されます。

 

ちなみに、今回のデータで使っているラウリル硫酸塩は、洗浄力、脱脂力、タンパク質変成作用が極めて高くため、現在のほとんどのシャンプーでは配合されていません。

ということから、一般的に市販されているシャンプーについては、普通の使い方をして、皮膚に合わないものを選択しなければ、髪の毛の組織自体に悪影響を与えるものではありません。

(当然、洗い残しや肌にべったりつけたりしたら、悪影響はありますよ。)

 

薄毛にならないシャンプーの使い方と選び方

髪の毛自体に悪影響はないとはいえ、使い方が悪かったり、皮膚に合わないものを使った場合においては、頭皮環境が悪くなってしまい、薄毛になる可能性も出てきます。

先程の例にも挙げましたが、界面活性剤が高濃度になった場合は、より皮膚に浸透しやすくなりますし、付着している時間が長くなると、皮膚がダメージを受けてしまう可能性があります。

それを考慮して、シャンプーでの頭皮ダメージを減らすためには、次のことに注意して使って下さい。

シャンプーの使い方

1.使用量をなるべく少なくし、頭皮に直接ふりかけて使わない。

洗髪するのに必要以上のシャンプーを使うと頭皮への負担が増えてきます。

また、直接頭皮に使った場合、量が多くなりがちに。

少量を手にとって泡立てから使いましょう。

 

2. すすぎは十分行う。

皮膚にシャンプーの成分が残っていた場合、前の項目でお伝えしたように皮膚に炎症等不具合が起こりやすくなります。

シャンプーを使った際は、すすぎは丁寧におこないましょう。

 

3.頭皮状態にあったシャンプーの頻度にする。

シャンプーの頻度が多すぎた場合には、皮脂分泌のコントールが上手くできず、頭皮が乾燥してかゆみが出てきたり、逆に皮脂分泌が多くなって頭皮環境が悪化することがあります。

脂漏性皮膚炎まで発展してしまった場合には、薄毛になってしまうことがあります。

 

・乾性フケ、脂性フケ、脂漏性皮膚炎とは

 

洗髪回数は個人の頭皮の状態によって変わってきます。

目安として、細かいフケが出過ぎていた場合は乾燥しすぎている可能性があるので、シャンプーの頻度を減らしたほうがいいかと思われます。

もしくは、シャンプーを時々止めて、湯シャン(お湯だけで洗髪)を取り入れてもいいかもしれません。

 

・髪の毛はお湯だけでも洗うことが可能です。

 

シャンプーの選び方は次のことを参照にして下さい。

シャンプーの選びかた

シャンプーの取り込み試験で使われていたラウリル硫酸Naは、洗浄力やタンパク質変性等が強い傾向があります。

肌が弱い方が使用すると、皮膚のバリア機能低下や頭皮環境が悪化する恐れが。

そのため、肌の弱めの方や皮脂分泌が少ない方はシャンプーの頻度を低めにして、お湯洗い(→お湯洗いのやり方とは)にするか、もしくは、一般的に言われている洗浄力が低めのアミノ酸系やベタイン系等の界面活性剤が配合されたシャンプーをおすすめします。

 

・ベタイン系の界面活性剤とアミノ酸系界面活性剤とは

 

・頭皮クレンジング剤 すっぴん地肌
非イオン系界面活性剤の界面活性剤配合ですが、洗浄力がマイルドな成分でできています(細胞レベルで育毛関連遺伝子の発現が上昇したガゴメエキス配合です)。

すっぴん地肌

→すっぴん地肌:参照記事

 

ずっとお湯洗いに慣れていて、頭皮の皮脂のコントロールが出来ている方ならシャンプーは必要ないかもしれませんが、皮脂の分泌が過剰気味の方においては、お湯洗いもしくは、アミノ酸系等の洗浄力が弱い界面活性剤が配合されたシャンプーでは物足りないかもしれません。

 

そういう場合は、皮膚と同じ弱酸性成分で肌に残りにくい反面、ある程度洗浄力がある酸性石鹸成分(普通のアルカリ石けんとは違います)配合のシャンプーがオススメです。

 

酸性石鹸シャンプー

→酸性石鹸:参照記事

 

なお、頭皮の皮脂分泌が過剰ぎみで、頭皮のかゆみがどうしても収まらない方については、シャンプーの検討をあれこれするよりも医師等にご相談下さい。

 

シャンプーで薄毛は改善するのでしょうか?

これまで、シャンプーを使っていると薄毛になるかどうかということをお伝えしてきましたが、化粧品に分類されているシャンプーは、直接薄毛を改善する効果を明記することは出来ません

そもそも、化粧品に分類されている時点で、医薬品のように毛組織自体を明らかに改善できる成分を配合出来ないためです。

 

とはいえ、他の商品と差別化を図るために、フケやかゆみを抑え、頭皮環境を整え薄毛を改善するといった一般的な仕組みだけではなく、t-フラバンジェノールやフコイダン等細胞や遺伝子レベルで髪の毛の減少を食い止めたり、増加させるものを配合したものがあります(特許を取る段階で、毛髪の生理活性等が改善する効果をみていますが、医薬品程厳密にヒトに対して臨床学的な統計を取っているわけではありません)。

 

こういった製品に関しては、AGA(男性型脱毛症)や加齢によって、頭皮の環境を整えるだけでは薄毛が改善出来ない薄毛の悩みをお持ちの方にとって期待される商品になるかもしれません。

 

ですが、育毛に関する成分を配合していても肝心な界面活性剤成分が合わなかった場合や、洗浄のやり方が悪かった場合には薄毛改善には役立たないので、これまでお伝えしてきたように成分を確認したり、頭皮を傷めない洗い方にする必要はあります。

→頭皮に緩やかな界面活性剤でフコイダン配合のシャンプーすっぴん地肌とは

 

話は頭皮環境に戻りますが、シャンプーをする回数をすこしずつ減らしてシャンプーを使わない湯シャン(お湯洗い)で、頭皮の環境を整えて薄毛対策をするのもアリです。

皮膚常在菌のバランスが良くなり、皮膚のバリア機能や悪影響を与える外来菌の繁殖を抑えやすくなります。

また、余計な皮脂が取り除かれないので皮脂腺機能の発達を適度に抑えられ、毛包組織に栄養がいきやすくなり、育毛効果があるということも…..(※参考文献4 :シャンプーをやめると、髪の毛が増える

(体質によっては、逆に急にシャンプーを止めると頭皮の皮脂分泌が過剰になりすぎることがあるので、様子を見ておこなってくださいね。)

 

・皮膚の健康を維持する皮膚常在菌とは?

 

薄毛の状態になった場合には、人の毛周期が数年単位と長いので、色々試してもなかなか効果は分かりにくいかもしれませんが、ご自身に合ったやり方を見つけてくださいね。

 

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【参考文献】

(※参考文献1)Quantification of sodium lauryl sulfate penetration into the skin and underlying tissue after topical application–pharmacological and toxicological implications. Patil S et al., J Pharm Sci. 1995 Oct;84(10):1240-4.

 

(※参考文献2)
★書籍 間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり

(※3:参考文献 3) 「洗剤の毒性とその評価」(1984)

 

(※4: 参考文献4)

 

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